2017-10-06

ロダン

テーマ:映画
ジャック・ドワイヨン監督『ロダン〜カミーユと永遠のアトリエ』をマスコミ試写会で拝見。オーギュスト・ロダン没後100年記念作品を、あのドワイヨンが!という、ずっしりした手ごたえのある映画です。

四半世紀前ぐらいに公開された『カミーユ・クローデル』という映画では、(あまり詳細には覚えていませんが)「カミーユ、かわいそう!」という論調でロダン&クローデルのカップルが描かれていた記憶がありますが、あれとは違い、本作『ロダン』は、主役がロダンと彼の芸術。バランスのとれた視点から彼の私生活をも描いていますが、伝記映画的説明がましさは薄く、主には「芸術」そのものの強度で勝負しています。

現代は、どこにでも「動画」が氾濫し、あらゆるものが動いている時代。ガジェットそのものも「モバイル」化しており、「不動」がマイナー化している。そんな21世紀にもなお、静止したまま力強く屹立するロダンの彫刻は、生命を不動の中に閉じこめた、その永遠性で人の心を揺さぶります。

ヴァンサン・ランドンが、仕事への激しい情熱を持つロダンになりきっていて(『ティエリー・トグルドーの憂鬱』の時の風采の上がらない労働者役を演じた人と同じ人とは俄かには信じられない演技の力! 名優だ!)心底納得。彼が他の芸術家を励ます場面に、胸打たれました。

『ロダン』は11月11日よりロードショーだそうです。




















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