式年遷宮前年!伊勢の国めぐり☆ 6雨の神宮周辺(終) | sawa 's STADIUM
伊勢54
おはらい町を行き帰りとも通って来ました。
紛らわしいですが、おはらい町の中程にある、ひときわ賑やかな一角だけを「おかげ横丁」といいます。
雨の中これから参詣する人・戻る人と、ごった返して身動き取れないこともありました。不況のときこそ、神仏にお祈りする人も増えるでしょうか。おはらい町は好景気のようですよw
伊勢55
伊勢名物「赤福」には大行列。数年前の賞味期限偽装の影響どこ吹く風ですよ。回転も早そうだったんで僕らも列についていただきました。
さすが本場、美味しかったですね~。 十数年前、和菓子王国石川県でも赤福を真似た「加賀福」ってのが発売されましたが、あっちはなんだか水っぽい気がします。赤福の賞味期限は翌々日までですよ~ww
伊勢うどん
お昼には「伊勢うどん」を食べました。昨晩松阪牛で奮発しすぎたんで、このあとはリーズナブルにいくしかありませんww
以前「ためしてガッテン!」でやってましたが伊勢うどんは讃岐うどんと違って、一昼夜ゆで続けるそうです。麺は確かにゆるゆるですが、それでもどろどろにはならず、しっかり食べではありましたよ。讃岐と同じくぶっかけですがそのツユも甘く仕上がってます。んまいですよ!!

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さておはらい町を抜けてまだ雨の中、もう少し廻ります。
マンホールもお伊勢参りバージョン。江戸時代の浮世絵にありましたね。「おすい」とひらがななのが粋!?ですなw
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おはらい町の一角から、交差点斜向かいにある「猿田彦神社」。
天孫降臨を"みちひらき"して高千穂へと導いてから、ここに鎮まれた地主の神で、垂仁天皇の御代に倭姫命が神宮鎮祭の地を求めて当地に参られたときに、子孫の大田命がお迎えしたということで、猿田彦命は神宮とは切っても切れない縁の神です。
ここでも七五三参りの準備が出来てますね~。さすがに神宮内ではありませんでしたよw
伊勢58
境内社に佐瑠女神社(さるめじんじゃ)があります。天鈿女命(アメノウズメノミコト)の別名で、ここでも猿田彦命とセットになってますね。
もちろん、俳優(わざおぎ)・神楽・技芸・魂鎮めの神となっています。白い前幕に鶴丸マーク、日本航空みたいww
伊勢60
さてそこからしばらく車を走らせて、内宮外宮とをつなぐ御幸道路を行くと、皇大神宮の別宮「倭姫宮」と神宮の博物館が並ぶ倉田山の森があります。
駐車場からしの降る雨をついて歩き、残り時間が限られるので神宮美術館はパス!
ここは前回平成5年の式年遷宮を記念して創設。当代最高の美術・工芸家から献納された作品群が収められてますが又の機会に。
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続いて神宮農業館の前。明治24年に建てられた日本最初の産業博物館で、神宮地に納められる農作物に関した神宮御料地資料だけでなく、明治時代からの農林水産業の貴重な資料があるということですが、これもパス!
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んで徴古館を目指しますが、先に暗くなる前に倭姫宮を参りましょう。
深い森の中にお社があるようですが、中に入った途端、空からの大きな雨粒が木々の葉に跳ね返った凄まじい音で一瞬、怖くなりそうなほどでした!
伊勢66
倭姫宮も森の中、遷宮の新御敷地を右に構え、土砂降りの深遠とした空間にひっそりとたたずんでいました。日曜の午後でも、この雨ではさすがに僕ら以外は訪れる人もいなさそうで。
もちろんここは、皇大神宮を御創建なさった倭姫命を祀った、内宮の別宮です。

社務所にあたる宿衛屋では、遷宮というより修建するようで白い幕と足場に囲まれてましたが、受付前まで雨に当たって、御朱印もらうのに少し濡れてしまいましたよ。
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やっと来ました「神宮徴古館」。
明治42年に創設された、式年遷宮で撒下された神宝を中心に、神宮の歴史を今に伝える博物館です。

ちょうど今は、神宮大麻頒布140周年を記念して、「神札と伊勢信仰」という特別展が。江戸時代は御師が全国に"お祓い大麻"を配って歩いてたけど、明治5年に現在のような「神宮大麻」を神宮から全国の神社組織を通じて頒布されるようになりました。
初詣のときに、その神社の御札の他に「天照皇大神宮」と書かれた御札があるでしょう。あれのことです。元々各家庭にある神棚って、江戸時代から伊勢神宮の御札(江戸時代ならお祓い大麻)を祀るために作られたもので、御師や全国の神社の神職たちのご努力でここまで普及したものです。

今、あの御札(神宮大麻)は神宮の祭祀その他一切を司る600人以上の職員がいる「神宮司庁」が奉製しています。
製造行程も見ましたが、あれってただの木の板じゃないんですよ。御真(ぎょしん)という細長い祓串が仕込まれているんです。

神宮大麻で熱くなってしまいましたが、もちろんその他の神宝もホンモノの凄さがありました。20年毎の遷宮の際、すべての神宝も造り替えられることから、以前の遷宮時の一部の神宝が数多く展示されています。
たとえば"須賀利御太刀(すがりのおんたち)"には柄に朱鷺の羽根が使われますが、今回は「いしかわ動物園」で飼育している朱鷺の羽根6枚(3振分)が採用されました。

伊勢68 
旅同様、長いこと書いていてもそろそろ疲れてきましたww。
徴古館を出ると暗くなってきましたが雨もやみつつあります。
伊勢70
今回も友人にずっと運転してもらってて助かりました。助手席でナビしなきゃいけませんでしたが、とっても楽しい二日間でしたね。もう一人は雨の中、修行のようだった、と言ってますがww

では長いレポート、お付き合いありがとうございました☆
ブログ書いてて金沢検定の勉強してるヒマありませんでしたww