丘 奈凰妃(おか なおひ)が、

「見えないものを見る人」
「ほんとうのこころの声を通訳する人」
「あなたのこころをぽんと押す、ヒーラー兼石屋」
にころがるまでのストーリー。

前回の記事は 38. 卒論の題材どおりに、その後の人生が展開?!でした。

 

 

* * * * * * * * *

 

 

卒論の題材として選んだ作品は、「食魔」という小説。

 

「食魔」というのはかの子氏流の「グルメ」の意訳で、北大路魯山人をモデルにしたとも言われる、料理にすべてを捧げる男のお話。

 

彼女が欧州に滞在していた際に食した、各国の料理についての随筆もあわせて研究材料に選びました。

 

昭和初期にアンディーブとかオリーブオイルがどうとかって、相当しゃれてるなって思うよね。

 

食べ物の描写、食べるという、生きる上で免れない行為。

 

文章の中で展開されるそれは、まさに、「生きている」という感じ。

 

わたくし、おいしいごはんも、おいしいごはんの描写も、大好きでして、基礎調べの段階では、全集から食に関する描写をひたすら抜き出したりしていてね。

 

国会図書館にも、その当時の日本の料理事情の文献を探しに行ったりして、自分何やっているんだろう? とおもったけれど、楽しかったです。

 

 

というわけで、それなりに楽しそうな題材は見つかったのだけれど、順調に書けたかというと、全くそうではなくて。

 

なんでも自由にやっていいよ! と言われて自由研究でかたまる子、という話を昔書きましたが、それの再来。

 

 

全体像が把握できないと、全体から見た答えが見えないと、動けない人、はーい!!

 

一年がかりでの研究なので、「とりあえず調べてみる」「こつこつと進める」ことが大切なわけですが、全集を読んで、時系列の整理をしたり、気になる描写をまとめたりの下調べをしてはみるものの、進みが芳しくない、というか、ちっとも進んでいる気がしない。

 

で、気まずくて、教授にもあまり報告にいかなかったりしてね……。

・隙あらば、だらだらしたい

 

・大きいことにぶつかると、答えが見えず固まってしまってやる気がなくなる(とりあえず動きながら考える、というのが苦手)

 

・でも、何とかならないのは怖い

・一夜漬け、短期集中で何とかしようとするパターン

・迫り来る罪悪感

人生の根深いパターンが、ここに大集結。
 

 

短期集中でなんとかクリアして来た人生だけど、当たり前だけどさ、一夜漬けでは書けないんだよ、卒論って。

 

だいたい3〜4万字くらい書くことになっていて、その当時はそんなに大量の文章を書いたことなどなかったし(今となってはこの連載、とうに3万字を超えているけれど)。


しかも。

 

しかも。

 

…………!!!

 

提出の条件、「手書き」だったんですよ。

 

嗚呼、由緒正しき日本語・日本文学コース。

 

なので、PCで書いていたとしても、手書きで原稿用紙に清書しなくてはならないわけです。

 

300字詰め原稿用紙、100枚、ノーミスで清書するのって、どれくらいの時間かかるかって知ってる?

 

ちょいちょい徹夜して何とかなる、っていうレベルじゃないんですよ。

 

提出期限間際、ちょっと、おかしくなるかと思ったくらい、書き続けた。

 

代筆をしてもらうわけにもいかないしね……。

 

ペンを持つ指もぷるぷるするし、固定した手首や腕も痛むし、気力でなく、身体の限界を思わぬ形で突きつけられる事態に。

 

 

本当は、何週間か前に余裕を持って書き上げて、製本会社に頼んで、きちんと本にしてもらって提出するんですね。

 

紺色の表紙に金字のりっぱな体裁のやつ。

 

わー、卒業研究っぽい。

 

 

でも、そんな余裕一ミリもなかった。

 

ほんと、思い出すのも怖いんだけど、締切当日まで書いていてね。

 

提出期限の当日、確か17時が締切で、15時過ぎくらいまで自宅で書いていたのかな。

 

それでも最後まで終わらなくて、学校に移動して、どうしようどうしよう、って半ばパニックになりながら清書を続けて、最後は文章がちゃんとつながっているかどうかもわからないような状態で、時間ぎりぎりに提出しました。

 

簡易製本という名の、原稿を束めてバインダーで留めただけのやつで。

 

出してみてわかったのですが、間に合わない! もう少しだけ待って! っていうお情けが通じるかと思いきや、絶対通じない世界で。

 

あと一時間でも作業が遅れていたら提出が間に合わず、もし提出できなかったら、留年していたのかな、って思います。

 

未完で出す、という選択肢もあったかもしれないが、それこそ恐ろしすぎてできなかった(やった人いるのかな……どうなんだろう)。

 

後から恐る恐る読み返したら、それなりに、書けてた。

 

あー!!! もう、死ぬかと思った。死なないけど。

 

 

ちなみに、一字や二字なら修正液で修正できるけれど、一行単位で間違えてしまうと、そのページを丸ごと書き直すか、もしくは応急処置として、綺麗に原稿用紙を切り貼りしてその上から書くかになります。

 

最後の方は、一枚丸ごと書き直す時間がなくて、切り貼りがすごく多くなってしまって。

 

提出後に、先生がずらりと並んだ場での口述試験があるのですが、ゼミ担当の教授にやんわりと「きたないです」とご指摘いただき、「誠に申し訳ありません」という気持ちでした。

 

そんなやっつけもいいところな提出のしかたをしてしまったために、未消化感や後悔、罪悪感も湧いて来たよね。

 

 

でさ。

 

15年以上経った今でも、卒論が間に合わない夢、ちょいちょい見るの。

 

人生で、一番ぎりぎりで焦ったシーンだからじゃないかな。

 

大抵、クラスで浮いちゃってて、卒論のことを知らなかった、今から調べ始めても年明けに間に合わない! みたいなストーリー。

 

居場所がない感 

ぼっちで情報を知らなかった疎外感

+ 

ちゃんとできない罪悪感

 

のフルコンボ。

 

 

孤独感や罪悪感にはまっていたりすると、よく見る夢でした。

 

どんだけ怖かったっちゅーねん。

 

 

最近は見なくなった気がするし、もうそろそろその悪夢からも卒業したいです。

 

さすがにその後、手書きルールは廃止されたようです

 

 

結果としましては、口述試験もクリアして無事卒業できました。

 

ゼミを担当してくださった大塚先生、その他のコースの先生方、助けてくださった助手さんや友人の皆様、本当にありがとうございました(今更ながらに、御礼を言いたくなりました)。

 

卒業式、女学生らしく袴姿で出席したのは良い思い出です。

 

 

* * * * * * * * *


 

次回、

40. 「楽しそうだったから」で人生を決めました

 

の予定です。

いつもは20時に更新していますが、明日は12時と20時に2本の更新予定♪おたのしみに。

 

 

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