彼はひきこもりだった 1 | ラッキースターボクシングクラブ
2019-04-10 00:54:54

彼はひきこもりだった 1

テーマ:ブログ

彼が初めてジムに来たのは、20歳の時だった。
母親に連れられてやってきた彼は、
ずっとうつむいたままで、
話しかけても言葉を発しない。
ジムではどんな練習をするのかを説明して、
見学をしてもらっただけでその日は終わった。
翌日、母親からメールが届き、
本人がボクシングをやってみたいと言っていること、
中学生の頃からいじめを受け、
高校を中退した後はひきこもり状態であることを
知らされた。

一度体験入会をした後、
彼は入会して毎日練習に来るようになった。
当初は母親が付き添って来ていたが、
2週間ほどたってからは1人で来るようになった。
ただ、相変わらずいつもうつむいたままで、
言葉を発することはなかった。

変化があったのは2か月が経過した頃だ。
初めて、彼がジムで口を開いた。
「試合に、出てみたいです」

まず、スパーリングをさせた。
キャリア2か月でのスパーリングは
未熟でぎごちなかったが、
弱気で及び腰になったり、
下を向いてしまうこともなく、
前に前にと打って出る姿勢を見せた。
内に秘めた闘志と、気持ちの強さを感じ、
彼を試合に出場させようと思った。

続く

 

 

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