-星ドラStory日誌vol.007第2話<星屑魔法団>第1幕「行方と雲海アイス」 | “GIGS”CASE OF JOGIH

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★魔道士リザの冒険譚★
-星ドラStory日誌vol.007-
第1話<新たなる雲海の星>第1幕
「行方と雲海アイス」

アタシは魔道士リザ。
そして新たな・・・冒険王姉弟の一人です。
祖父である初代冒険王ガイアスの
意志を継ぎ、日々、冒険の旅をしています。
さて本日の冒険日誌爆  笑

「港に着いたぞー、錨を降ろせー!!」
義勇軍の制服ではなく、
住民の服を着て一般人を装った
ボロンが飛行船の船員たちに着港の
指示を出している。

こういう気象条件だとは聞かされていたけど、
改めて飛行船で雲の海を渡るだなんて
不思議な感覚ね照れ

さて。新たな魔星王誕生に際して
必要だとされる"秘術"を携えている
星屑魔法団と接触するため、
ここヨンツゥオ大陸へとやってきた
オリオリとアタシ達。

飛行船に乗ってバァジ島の中心地
レジィトの街を出発し、今、ヨンツゥオ大陸の
最寄りの港へと着いた。

「モガ~、バァジ島の時も思ったけど
ブルリア星とは建物や街の風景が
違ってて面白いなぁ。」

フフ、モガマルったら。
そうね、事態がけっこう切迫して
きちゃったけど、ゆっくり惑星クラウド観光
でもやってみたいな照れ

「さぁ!早速ですけど星屑魔法団に
接触しなくては。
彼らには我が義勇軍の三番隊が
護衛に付いています。
魔法団と三番隊は"星屑サーカス団"
という偽名を使って宇宙政府から
身を隠して生活しています。
まずはサーカス団が今何処にいるのか、
市井の人々に聞き込みをしてみましょう。」

サーカス団、なるほど、カムフラージュは
施してるのね。
で、オリオリすら詳しい所在を知らないってことは
それだけ魔法団の存在を厳重に
隠しておきたいって事なんだろう。

魔法団、いえサーカス団の聞き込みを
するためアタシ達は港の最寄りの集落へ
立ち寄る事にした。

「ようこそ、エィミィ村へ。
ここはヨンツゥオ大陸の玄関口の村よ。
雲海を凍らせたスィーツ、雲海アイスが
この村の名物さ。」

村の門をくぐり最初に出会った
恰幅と気前が良さそうな女性が
アタシ達を出迎えてくれた。

で、何?雲海アイスですって?
キャー!なにそれ美味しそう!!
やっぱり観光で訪れたかったわ~爆  笑

「あのぉ、俺たち人探しをしていて、
ちょっと聞きたいんだけど
星屑サーカス団ってご存知かな?」

旅人を装ったボロンが早速
本題に入る。
う~、雲海アイスゥ~、
ちょっと食べたかったぁえーん

「星屑サーカス団・・・・
あぁ!あのサーカスをしない
サーカス団のことかい?」

「モガ!知ってるのか!
そのサーカス団の事で何か
知ってる事ないかぁ?」

「この村にしばらく居たけどね~、
一度もサーカスをしないまま
立ち去ってしまったよ。」

「モガ、そうか、で、何処へ行ったのか
知らないか?」

「え、行き先かい、う~ん、そうだねぇ・・・。」

その恰幅のいい女性はサーカス団の
移動先を知ってそうだ。
だけど、言いかけて口をつぐんでしまった。
そして何やらコチラを見てニヤニヤしている、
気がしないでもない。

「教えてあげてもいいんだけどね、
アタシらのお願いを聞いては
くれないだろうか。
あんた達、見たところタダの旅人
じゃなさそうだ、戦いの心得を持ってると見た。
そんなあんた達を見込んでの
お願いなんだけど。」

む、何よ、すんなり教えてくれても
いいじゃない。
この人、恰幅は良くても気前は
良くないわね滝汗
で、女性は話を続ける。

「この村の名物、雲海アイスなんだけどねぇ、
作るのに砂糖が必要なんだ、
で、砂糖の材料であるサトウキビが採れる
洞窟があるんだけど最近、宇宙政府が
その洞窟への出入りを禁止してしまった。
だから雲海アイスを作れなくなっちまったんだ。
村の名物が作れないとなるとアタシらは
商売上がったりだ。
アタシャ貧乏はイヤだーーーーー!!
ってワケであんた達、洞窟へ行って
サトウキビを採ってきてほしんだ。
願いを聞いてくれたらサーカス団の
向かった先を教えるよ。」

あぁ、こういう流れねてへぺろ
ブルリア星でもゴマンとあったわ。
そう、冒険王は旅先で困ってる人達を
助けるっていう使命があるからね、
それはここ惑星クラウドでも変わらないわ。

うん、サーカス団の向かった先も
教えてもらわなきゃだし。

そして何より!
雲海アイス!!
食べ物の恨みは怖いんだから!!!
村の人達も困ってるけど
これだけ引っ張っといて雲海アイスを
食べられないなんてアタシ許せないわ!
こうなったら意地でもサトウキビを
採ってきて雲海アイスを作ってもらうんだから!!

「どうして宇宙政府はサトウキビの洞窟への
出入りを禁止したんだ?」

「サトウキビを独占して雲海アイスの販売も
独占して儲けを政府だけのものにしよう
としてるのさ。
宇宙政府はアタシ達下々の者がどうなろうと
知ったこっちゃないのさ!」

ムカー!!
富や権力だけじゃなく美味しいモノまで
独り占めなんて、
宇宙政府へ怒りが倍増したわムキー

「モガマル!ジョギー!レイファン!オリオリ達っ!!
いくわよ、その洞窟へ!
絶対にサトウキビを採ってくるんだからっ!!!」

そう言い放つとアタシはすぐさま
村の出口へと向かった。
食べ物の恨みは怖いんだからって
言ったでしょう!!

「リザさん・・・どうしたんでしょう?
行き先も聞かず、すごい剣幕で
飛び出してしまいました・・・。
そうか、リザさんももう義勇軍としての
自覚が芽生えたのですね!
一刻も早く星屑サーカス団を
見つけなくては、という使命感から
あのような怒りの形相に!」

「モガ~、いや、どうだろうな、
あれはただ単に雲海アイスが
食べたくて仕方がないだけかもな・・・。」

「リザ姉も女の子だからな、
甘いものには目がないんじゃないの?」

「・・・そうですか・・・冒険王といえど
うら若き乙女なんですね、クスっ」

と、アタシが飛び出したあとで
こういうやり取りがあったとは
アタシはもちろん知りませんっ!

「あぁ、サトウキビを採りに行ってくれるんだね。
サトウキビが採れるのはここから東にある
キビ洞窟だ。気を付けて行ってきておくれ。」

アタシは後から追いかけてきた仲間たちに
行き先を聞き、甘いモノに我を忘れてしまった
事を恥じながらキビ洞窟へと向かった。

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本日の日誌でした爆  笑爆  笑爆  笑