2023年11月、歩行が不安定になったため市川整形外科内科を受診しました。
レントゲン検査の結果、「左変形性股関節症」と診断され、船橋整形外科市川クリニックへの紹介状を書いていただきました。
その後、主治医と理学療法士の指導のもと、約3ヵ月間にわたり保存療法を行いましたが、歩行時の痛みは改善されず、人工股関節置換手術を受ける決断に至りました。
手術は船橋整形外科病院で行うこととなり、入院の翌日(2024年4月)に無事手術を受け、術後5日目には晴れて退院することができました。入院中は不安なことも多かったけれど、いつも安心できたのは、24時間体制で見守ってくれていた看護師さんや病院スタッフのみなさんのおかげです。
4人部屋の窓際をゲット、ベッドには入院生活必須のマジックハンド、手すりにはこれまた必須のサイドポケット
夜中に目が覚めたときも、ナースステーションの灯りがついていて、「ちゃんと誰かがいてくれるんだなぁ」ってホッとしたのを覚えています。忙しい中でも優しく声をかけてくれたり、ちょっとしたことにも気づいてくれたり、おかげさまで、気持ちの面でもすごく支えられました。
人工股関節(デピューシンセス社製)の素材はチタン製で、これは航空機などにも使われる軽量・耐熱性・耐久性の高い金属です。ソケットのサイズは52mm、ステムは標準サイズとのことでした。
通常は大腿骨にスクリューを3本入れて固定することもあるそうですが、私の場合は1本だけでしっかり安定したようです。
病院では、食事の時間がちょっとした楽しみで、全体的においしかったです。待合室にはコーヒー、麦茶、緑茶が用意されていて、どれも無料で何杯でもいただけました。
「写真は、ある日の朝食です。バランスの取れたメニューで、見た目も味も楽しめました。」
術後は毎朝、病室まで様子を見に来てくださったM先生のおかげで、気持ちが沈みがちな入院生活の中でも、安心して療養することができました。
人工股関節置換術を受ける方には、重症度や併発疾患の有無、両側の股関節に問題を抱える方など、さまざまなケースがあります。
中でも、日本では「臼蓋形成不全(股関節の発育不全)」が背景にあるケースが多く、これが中高年以降に変形性股関節症を引き起こす主な要因とされています。そのため、股関節の発育に問題を抱える女性の患者が全体の7~8割を占めると言われています。
「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)とは、股関節の発育に問題があり、大腿骨の骨頭を覆う骨盤側の屋根部分(臼蓋)が浅く、関節が不安定になる状態です。」
実際、私が参加した退院前の説明会では、参加者約20名のうち男性は私を含めて2人だけで、ほとんどが女性でした。
退院前の最後の説明会では、理学療法士さんと一緒に、杖をつきながら病院敷地内をぐるっと一周しました。その後、椅子から立ち上がって、杖を使って約10メートルを歩く『歩行テスト』も行いました(タイムをストップウォッチで計測)。これは、『よーいドン!』のような競争ではなく、信号が青のうちに横断歩道を渡れるかどうかを確認するためのものでした。
先日、ある行政庁舎の金属探知機にひっかかりました。あらかじめ当該証明書を提示する必要があります。
今回、名実ともにトップクラスの技術をお持ちのM先生に執刀していただき、術後は侵襲による副作用もほとんどなく、順調に回復することができました。心より感謝しております。
また、退院後の1ヵ月、3ヵ月、半年、1年と、定期検診のたびにM先生にお会いできるのも、私にとっては楽しみのひとつです。
次回は1年後の検診となりますが、また元気な姿でご報告できればと思っています。


