元世界3階級王者・八重樫東が現役引退 「ボクシング人生に悔いない」 今後は後進の指導にも尽力
プロボクシング元世界3階級制覇王者・八重樫東(あきら、37)=大橋=が1日、横浜市の所属ジムからリモートでの記者会見を開き、現役引退を表明した。今後は飲食店経営、解説者のほか、同ジムのトレーナーとして後進の指導に当たる。
「たくさんのファンの方々の応援を受けて、ボクシングができました。決して体力の限界を感じたわけではない」と話した八重樫は、同席した大橋会長、松本好二トレーナーらと話し合った末に決断。ジムに入門した9月1日(2004年)を選んで引退を発表した。
「会長に言われなければ、続けていましたよ」と笑ったが、「ボクシング人生に悔いはありません」とキッパリ。「ボクシングは八重樫東の人生をすごく豊かにしてくれました」
八重樫は岩手・北上市出身。黒沢尻工―拓大と進み、アマチュア戦績は56勝(15KO・RSC)14敗。05年3月、プロデビュー。06年4月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得したが、常にケガとのたたかいだったという。だが、周囲の励ましで、その後世界3階級制覇を実現したが、話が家族におよぶと声を震わせる場面も。息子に「負けると思ったら負ける。勝つと思ったら勝つ、と励ましてくれた」というエピソードも披露した。
今後は大橋ジムのトレーナーとして8月のデビュー戦で勝利した「アマ8冠」中垣龍汰朗らを担当。さらにパーソナルトレーナーとしての活動も10月から行うという。「大橋ジムにはすごい後輩がたくさんいるし、井上尚弥という宝もいる。応援していきたい」と決意を示した。
◆八重樫 東(やえがし・あきら)1983年2月25日、岩手・北上市生まれ。37歳。黒沢尻工、拓大を経て2005年3月にプロデビュー。11年10月、WBA世界ミニマム級王座を獲得。13年4月にWBC世界フライ級、15年12月にはIBF世界ライトフライ級王座を奪取し、国内3人目の世界3階級制覇を達成。戦績は34戦28勝(16KO)7敗。右ボクサーファイター。
お疲れ様でした。本当にやり切ったという感じでしょう。八重樫さんの世界戦はイーグル戦を除いて全て現地観戦しましたが、何より観戦できなかったイーグル戦が悔やまれます。顎おられながらも最後まで戦った世界初挑戦。その後の井岡戦、ロマゴン戦の原点はこの試合と自身勝手に思ってます。今後はトレーナーという事ですが、精神面では激闘王を育てても、試合は激闘王は育てないで欲しいです。ダメージが蓄積しすぎる.