ペタルコリン「練習量を2倍にして仕上げた」 拳四朗戦へ急ピッチ調整
◆報知新聞社後援 プロボクシング ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―同級12位ランディ・ペタルコリン(23日、横浜アリーナ)
WBC世界ライトフライ級12位ランディ・ペタルコリン(27)=フィリピン=が、短期集中型の調整で王座を奪う。23日のWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(27)=BMB=との一戦を控え、18日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。
先月中旬に、寺地が当初、対戦を予定していたIBF世界同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)の病気キャンセルにより、代役としてペタルコリンに白羽の矢が立った経緯がある。準備期間はわずか1か月だったが、ペタルコリンは「確かに時間はなかったが、トレーニングを2倍の時間にして仕上げてきた」と急ごしらえでコンディションを整えた。元WBA同級暫定王者の実績もあり、「自分の強みは経験だ。今回、それが生きるだろう」と自信をのぞかせた。
17日夜に来日したばかりで疲労を考慮し、公開した練習はシャドーやミット打ちなど20分足らずの軽めのメニュー。計量を4日後に控え、体重はリミットまで残り1キロ強で、「減量も順調」と話した。
7度目の防衛戦に臨む王者の印象について「フットワークに、スピードやパワーもあり、ジャブもいい。総合力の高いファイター」と語り、持ち上げた。しかし、KO率65%の強打のサウスポーは「理想の展開はフィニッシュすることだ」とKO決着を狙う。
練習を視察した拳四朗の父でもある寺地永会長は「ペタルコリンは腕が長くないので、拳四朗の距離をキープできそう。サウスポーとは過去2試合やって、いい結果が出ている。油断さえしなければ、拳四朗のボクシングで倒せるだろう」と言い切った。
前半しのいで拳四朗が中盤KO勝しそうな気がする。