井岡一翔、日本初の4階級制覇ならず  | ボクシング・メタボリック

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ボクシングに魅せられて41年。阪神タイガースファン歴40年世界戦初生観戦は1983年西は熊本・福岡・沖縄とおそらく300試合は越えている。海外デラ・ホーヤとトリニダード戦を観に行っただけ。ニューヨークの殿堂はたった2回。現地速報や新聞情報貼り感想書いてます。

京口紘人「おおきに!」日本人15人目2階級制覇

2019年1月1日6時0分  スポーツ報知

  • 10回終了TKOで新王者となった京口は、ブドラー(右下)に抱き上げられ笑顔でガッツポーズ(読売新聞社提供)
 
 
 
  • 9回、ブドラー(左)に左パンチを打ち込む京口(共同)

 ◆プロボクシング世界戦 ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ ○京口紘人(TKO 10回終了)ヘッキー・ブドラー●(12月31日、マカオ・ウィンパレス)

 【マカオ=田村龍一】前IBF世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級1位の京口紘人(25)=ワタナベ=が、世界2階級制覇を達成した。同級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=に10回終了TKO勝ち。昨年5月に同門の先輩・田口良一(32)が奪われたベルトを取り返し、敵討ちに成功した。2019年はWBC王者・拳四朗(26)=BMB=との統一戦など、ビッグマッチを見据える。京口の戦績は12勝(9KO)、ブドラーは32勝(10KO)4敗。

 軽量級を自分の庭にした。京口は、10回終了後にブドラーが棄権し、TKO勝ち。敗者に抱きかかえられた新王者が顔をほころばせた。「毎度おおきにー! また王者で年を越せるんやなと思うと、素直にうれしい」。大阪出身の25歳は、マカオのリングで関西弁を響かせた。

 序盤からしつこく左ボディーを打ち込んだ。「ジョーちゃん」と慕う元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎から、少年時代に習った得意技。相手の体力を削り落とし、同門の田口が屈した独特なリズムの連打と左右の動きを封じた。

 中盤以降も左ボディーを軸にアッパー、フックと多彩な左でリングを支配。「コツコツとジャブを突いて弱らせる作戦を成功できた。田口さんの敵討ちができてうれしい」。先輩にもらった対策を胸に、日本人15人目の複数階級制覇。4人の世界王者を出した名門・ワタナベジムでは初の勲章となった。

 着実にパワーボクシングで成果を上げる中、ネット上の批判的なコメントに目が留まった。「軽量級の試合なんか見ても価値がない」。本場の米国など世界的に軽視されがちな階級。「(ネット上で)石を投げられっ放し。そこまで言われて、なんで我慢せなあかんねん」。中重量級に比べて迫力で劣るものの、スーパー王者の心を折るまでの高い技術を愚直に磨き上げた。

 前日12月30日に、V5に成功した拳四朗らとの統一戦を見据える。アマ時代は1勝3敗と負け越し。宿敵の名前の由来となった漫画「北斗の拳」は、既に全巻読破した。「今日のデキじゃ勝てない。僕なんか新米王者。自分の実力をしっかりつけて、統一戦などビッグマッチを視野に入れたい」。結果だけを見据え、ベルトの価値を上げていく。

坂本真宏、夢散るTKO負け…27歳大学院生に世界の壁「すぐに次という気になれない」

2019年1月1日7時0分  スポーツ報知

  • 1回、ムザラネ(右)のパンチを浴びる坂本。10回TKOで敗れた(共同)
 

 ◆プロボクシングトリプル世界戦 ▽IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ○モルティ・ムザラネ(10回TKO)坂本真宏●(31日、マカオ・ウィンパレス)

 大阪市大の大学院工学研究科に在籍するIBF世界フライ級14位の坂本真宏(27)=六島=は、同級王者・モルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=に10回終了TKO負けした。国公立大学出身者で日本初の世界挑戦だったが、王座奪取はならず。成績は坂本が13勝(9KO)2敗、ムザラネが37勝(25KO)2敗となった。

 右目周辺を大きく腫らした坂本が無念の表情でリングを下りた。初回からムザラネの連打を浴びながらひるまずボディー打ちから活路を見いだそうとしたが、あまりに被弾が多過ぎた。「王者の右よりも左ジャブの強さが意外だった」。9回に腫れ上がった右目がふさがり10回終了時にレフェリーに止められた。

 国公立大出身者で日本初の世界挑戦だった。現在は大阪市大大学院工学研究科で機械物理系専攻。大学時代もプロデビュー当時も世界王座は意識しなかったが、16年11月のWBOアジアパシフィックフライ級王座決定戦が転機になった。木村翔(青木)に僅差で判定負けして引退も考えたが、木村が17年7月に敵地の中国で世界王座を奪取。「俺も頑張れば世界に手が届くんちゃうかな」と翻意した。就職内定も辞退し、この日の世界戦につなげた。

 六島ジム・枝川孝会長は王者のファイトマネーなど数千万円をかき集めて試合を実現。大阪市大にゆかりある企業も14社がスポンサーについてくれた。「これだけしてもらって失敗した。すぐに次という気になれない」。しばし拳を休め、結論を出す。(田村 龍一)

日本人初の4階級制覇はならなかった。トリプル世界戦でWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨んだ井岡一翔はニエテスに1―2で判定負け。ニエテスに4階級制覇を許した。WBA世界ライトフライ級タイトルマッチは前IBF世界ミニマム級王者・京口紘人が10回終了TKO勝ち。2階級制覇と海外での王座奪取に成功した。IBF世界フライ級王座に挑戦した坂本真宏は10回終了TKO負けした。

 井岡一翔、日本初の4階級制覇ならず マカオで1-2僅差判定負け

 

 

マカオで新たな歴史をつくることはできなかった。日本人初の4階級制覇を目指した井岡の夢は、次戦以降に持ち越された。

 「残念な気持ち。悔しい。1ミリたりとも油断できなかった。ジャブ一つもらえない緊張感があった。勝ちを信じていたが難しかった。今日は自分の日ではなかった」

 さすがに世界戦18戦16勝無敗のニエテスは攻守ともにミスは少ない。3階級制覇王者同士の息詰まる攻防で勝敗が分かれた。

 序盤は接近戦。しかし、ニエテスに分があるとみた陣営はアウトボクシングを指示した。中盤は井岡が優勢になる場面もあったが、ジャッジの判断も分かれた。「思っていた以上に老かいで、経験を感じた。倒しきれなかった自分が悪い」と、14年5月のアムナト・ルエンロン戦以来のプロ2敗目を受け止めた。現地に駆けつけた父の一法氏も「僅差で勝ったと思ったけど」と肩を落とした。

 それでも4年半ぶりの黒星には収穫もあった。井岡が復帰戦を戦った米国の軽量級イベント「スーパーフライ(SF)」をプロモートしてきたトム・ローファー氏は「再戦の資格がある」と明言。ハイレベルな試合は、井岡の市場価値を下げるものではなかったと示唆し、3月末に開催予定の「SF4」に招へいする考えも変わりはない。

 波瀾(はらん)万丈の一年でもあった。谷村奈南との披露宴を昨年2月に行ったが、11月には離婚。ボクシングでは17年の大みそかに引退会見し、昨年9月に現役復帰。激動の一年を4階級制覇では締めくくれなかったが、強敵と互角に戦った内容は評価される。

 「単純に悔しいけど、こういう(強い)選手とやるために復帰した。(闘志は)ますます燃えた」。陣営は今後も海外を主戦とする考え。新たな闘志を心にともして、新年を迎えた。

 ▽ニエテス―井岡VTR 前に出た井岡は有効な打撃を欠いて競り負けた。接近して左右のボディーを交えて攻め、ニエテスはフック、アッパーなどカウンターで応戦。だが、ともにガードが堅く、決定打が出ないまま。終盤は井岡の圧力が弱まり、ポイントを奪えなかった。ニエテスは井岡の打ち終わりを的確に捉えた。後半は失速気味も堅守を生かしてペースを保った。スコアは118-110、116-112で2人がニエテス。1人は112-116で井岡だった

 

岡惜しかった。前回の試合から、しかもニエテス相手にKOは無理だと思っていましたが高い技術は見ごたえありましたね。各所で日本でやってれば結果は逆かもというご意見もありますが、日本以外で勝ってこそ価値が上がるもんでしょ。ただ8ポイント差も付いてたか?自分は引き分け、勝ち、負け すべてあるなと思ってましたが。Sフライで戦い続けるなら宿敵ロマゴンともやって欲しいです。まずはお疲れ様でした。

井上拓真、兄弟世界王者の祝勝会が“反省会”に「ナオも内容で満足してない」一夜明け会見

2018年12月31日16時31分  スポーツ報知

  • 暫定王者を報じるスポーツ報知を手に取る井上拓真
 

 WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(23)=大橋=が31日、同王座獲得から一夜明けて横浜市内の所属ジムで会見を行った。前夜は、同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25)=タイ=との暫定王座決定戦で3―0の判定勝ち。試合後は家族と食事に出かけ「小さい頃からの夢だったので、ひとまず勝つことができてホッとしている」と心境を明かした。

 しかし、祝勝会もつかの間、食事の席が反省会に変わった。WBA世界バンタム級王者の兄・尚弥(25)=大橋=には「とりあえず、おめでとう。今回勝てて、次どうしていくかだな」と言われたという。拓真は「ナオ(尚弥)も見ての通り、内容で満足してない」と不満が残った。

 試合は開始から猛然と前に出た。初の世界戦で普段の冷静さを失い、相手の出方を見る戦い形ではなかった。7、8ラウンドくらいで右拳を打撲。「前半、相手に付き合う部分が多かった。中盤は足を使って切り替えられたのは収穫。(強化したいのは)接近戦ですね。昨日の試合で泣いた人もいたと聞いた。そういう感動を与えられるようにしたい」と語った。

 父・真吾トレーナー(47)は「まだ細かいことを言うと、一つ一つが中途半端。一つ一つを拓真の武器にできるようにしていきたい。悪いところを早く直していこうね」とエール。来年1月19日に同級1位ノルディ・ウーバーリ(フランス)とラウシー・ウォーレン(米国)が正規王座決定戦を予定。拓真は勝者と統一戦を行う。「もっといい内容を見せられるようにしたい。KOの欲は毎回あるけど、流れの中でしっかり倒せるようにしたい」と成長を誓った

 

あの試合内容で満足して、もしどんなもんじゃ~い的な事いってたらリアルファンからは非難ごうごうでしょうね。まだ暫定、まずは正規になりましょう。