「アメフトはよくわからない」
「見ててもつまらない」
という声をよく聞きます。
反面、
「こんなに面白いスポーツはない!」
と大興奮する人もいます。
アメリカでは、
これ以上面白いスポーツは今後生まれない
という意味で
「Final Sport=最後のスポーツ」
「Ultimate Sport=究極のスポーツ」
と呼ばれるくらいです。
僕もアメリカンフットボールの経験者として、
そしてファンのひとりとして、
「こんなに面白いスポーツはない!」
と思っているのですが、同時に
「アメリカンフットボールの面白さは
伝えにくい・伝わりにくい」
と実感しています。
「どうすればフットボールの面白さを伝える
ことが出来るか?」
「どうすればフットボールを楽しんで観て
もらえるか?」
をいつも考えていますが、
「もしかしたら、これ、いいかも!」
と思いついたのが
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
です。(以下、リアル・マッデン)
また、アメリカンフットボールを
「エンターテインメント」
として楽しんでプレーする仕組みをなにか
考えられないかと思っていましたが、
その意味でも面白いと思います。
今回は
「リアル・マッデン」
とはなにか、その概要を紹介し、
「リアル・マッデン」
を思いつく経緯についても書いてみたいと
思います。
また、リアル・マッデンの活用法について
【プロジェクト1】
「次のプレーを公開して楽しむ」
【プロジェクト2】
「次のプレーを選択して楽しむ」
【プロジェクト3】
「フラッグフットボールへの活用」
を紹介していきたいと思います。
-----
【リアル・マッデンって..........】
「マッデン」
と聞いてピンとくる人はかなりのアメフト好きだと思います。
リアル・マッデンの名前の由来はご想像の
とおり、
「Madden NFL」
というビデオゲームからです。
名将かつ名解説者だったJohn Maddenが
監修した素晴らしいビデオゲームですね。
PC、XBox、スマホでも楽しめます。
フットボールファンでこのゲームを楽しんで
いる方も多いのではないでしょうか。
好きなプレーを選択し、
「次、なにやるかな」
がわかった状態で
「監督気分・QB気分」
でゲームを楽しみます。
このゲームで遊びながら、ふと、
「こんな感じで試合観戦できないかなぁ」
と思いついたのが、
「リアル・マッデン」
です。
---
名前の由来のもうひとつは
「リアル野球盤」
です。
年末年始の特番で毎年やってるあれです!
僕はあの、真剣にかつ楽しそうに遊んでいる
感じがすごく好きなんですよ!
両方から頂いて
「リアル・マッデン」
です!
「マッデン」
と聞いて
「あぁ、アメリカンフットボール🏈」
と分かる人はまだまだ多くないと思いますが、
現在僕に思い浮かぶ、フットボールをビデオ
ゲーム的に楽しむ上でこの名前以外に思い
つきませんでした。
そのため(仮称)としています。
より良いネーミングが見つかればそちらを
使ってもイイですね!
---
【リアル・マッデンの概要】
リアル・マッデンは2つの要素を持っています。
1.次のプレーを公開して楽しむ
2.次のプレーを選択して楽しむ
それぞれ説明していきたいと思います。
---
【1.次のプレーを公開して楽しむ】
通常の試合では
サイドラインからのプレーコールを
フィールド内にいるQBが受け取り
オフェンス全体で共有してプレーを行いますが、
この
「サイドラインとフィールドとの
やり取りを公開」
してしまおうというのが基本コンセプトです。
「次、なにやるかな?」
をプレーの直前に公開するということです。
つまり、次やるプレーのチャートを公開するということです。
どのように試合を展開するか、
試合の状況に応じてどのようなプレーを
選択するか、
プレーの直前にそれを公開することで、
「次、なにやるかな?」
がわかった状態でゲームを見ることが
出来ます。
フットボールファンにとっては
「次、なにやるかな?」
を想像しながらゲームを見るのが楽しいの
ですが、
初心者にとっては
「次、なにやるかな?」
を予想するのは非常に難しく、
フットボールを楽しみにくくする要因の
ひとつだと思っています。
また、球技の楽しみは
「ボールの行方を追いかけること」
ですが、
フットボールは見慣れたファンでさえボール
がどこにあるか見失うこともあるくらいです。
プロのカメラマンでさえボールを見失うこと
があります。
初心者にとってフットボールのプレー中の
ボールを追いかけるのはとても難しいです。
事前にプレーの内容がわかっていれば初心者
でもボールを追いかけやすくなりますし、
フットボールの試合を楽しんでもらいやすく
なると思います。
これをリアル・マッデンの
【プロジェクト1】
と呼ぶことにします。
---
「次、なにやるかな?」
がわかった状態でゲームを見る
【プロジェクト1】が実行できると、
初心者にとっては
「ボール、どこ??」
という問題も起こりにくくなります。
経験者にとってはいつものように、
前のプランが終わった瞬間
「次、なにやるかなぁ.....」
と、プレーを予想する楽しみを残しつつ、
次のプレーが始まる前にプレーチャートが
公開されたら
「自分の予想とサイドラインの予想が
同じか、違うか」
を楽しむことも出来るようになります。
これが出来るようになると、
自分の予想と違ったとしても
「サイドラインの作戦は上手くいくかなぁ?」
「俺の作戦のほうがいいと思うけど....」
といった楽しみ方が出来るようになります😁
試合の見方が変わりますよね。
また、次のプレーがわかっていますので
「このプレーのレシーバーの動きを見たい」
「この時のQBの目線を見たい」
など、
「気になるポジションの動きだけを
先回りして追いかける楽しみ」
も追加されます。
オフェンスだけでなく、
同時にディフェンスのプレーコールも公開
すれば、
「オフェンスの〇〇に対して、
ディフェンスのコールは◎◎!!
えーっ、この相性で上手くいくかなぁ??」
という楽しみ方もできます。
---
【2.次のプレーを選択して楽しむ】
サイドラインやQBの次のプレーの意思決定を
「特定の観戦者に委ねる」
という楽しみ方です。
ある程度フットボールがわかってくると、
試合状況に応じて
「このプレーがいいんじゃないかな?」
と次のプレーを予想できるようになります。
特定の観戦者とフィールドとつなぎ、
その人が選んだプレーを実際にフィールドで
展開してもらうことで、
サイドラインのヘッドコーチやコーディネー ターになった気分で試合を楽しめます。
これをリアル・マッデンの
【プロジェクト2】
と呼ぶことにします。
---
リアル野球盤で、
みんながピッチングマシンの裏に集まって
「次はカーブ待ちだよな!
じゃあ速いの行こう!」
と話をしている感じが楽しそうで好きなの
ですが、
あれ、フットボールの
「ハドル」
と同じだと思うんですよ。
次のプレーを作戦会議で選択・決定する。
あの感じをリアル・マッデンに取り込むのが
【プロジェクト2】
です。
---
【プロジェクト1】も【プロジェクト2】も
スマホがあれば割りと簡単に実現可能です!
方法については後述します。
-----
【フットボールの楽しみ方】
上でもちょっと書きましたが、
実際に試合を見るときとこのビデオゲームを
する時では
「楽しみ方が大きく違う」
と思えるところがあります。
それは、ビデオゲームでは
「事前にやりたいプレーを選択出来ること」
そして、
「次何をやるか」
がわかった上でゲームを展開して、
「選択したプレーがうまくいったかどうかを
楽しむ」
というところですね。
ランプレーを選択した場合はAIが勝手に
プレーしてくれる機能もあり、
プレーを選択したあとは
「見てるだけ」
で楽しむことも出来ます。
僕が気になったのはこの部分です。
「事前にプレーがわかった状態で見て楽しむ」
実際の試合でこれが出来たら、
ゲームを見ていてもなにが起こっているか
わからないフットボール初心者たちにも
少しは楽しんでもらえるのではないかと
思ったんです。
---
実際の試合を見るとき、
フットボールを見慣れたファンにとっては
あれこれ考えながら
「次何をやるかを予想する」
のが楽しいんです。
その予想が当たればそれを喜び、
予想が外れたら
「なぜ予想が違ったか、
違ったプレーがどうだったか」
を楽しみます。
展開されたプレーの出来不出来の結果を受けて
フィールドポジション、残り時間....etc
を考えながら
「じゃあここで次、何をやるか」
を予想するのが楽しいんです!
フットボールファンは試合を見ながら
「次のプレーを予想する」
「プレーを見る」
その結果を受けて
「次のプレーを予想する」
「プレーを見る」
を繰り返し楽しみます。
「アメフトは戦略が面白い!」
と言われる所以がここにあると思います。
---
「次のプレーを予想する」
「プレーを見る」
の繰り返しを楽しむのは、
フットボールの試合運びに関係しています。
フットボールのゲームは
「40秒の作戦タイムと約5秒のプレータイム」
で成り立っています。
選手が動き回ってプレーをしている時間は
5秒くらいしかありません。
その後すぐにフィールド上でハドル(円陣)
を組んで作戦会議をし、
「次何をするか」
をチームで共有し、
所定の位置につくなどプレーの準備をする
のに最大40秒、
その後また5秒くらいのプレーを展開する。
また40秒の作戦タイム......
これがフットボールのゲームの進行です。
---
たった5秒のプレーを見て興奮し、
続く40秒の間に
眼の前で繰り広げられたたった5秒のプレー
を分析して
「よかった・悪かった」
を評価し、
試合状況・フィールド状況を確認して
「次、なにをするか」
を予想して楽しむんですよ。
---
プレーを見て
「うぉー、すげー!!」
と大騒ぎし、
次の瞬間
「これで〇〇ヤード進んだから次のプレーは
これかな?
でもさっき似たようなシチュエーションで
上手くいかなかったから、
こっちのプレーのほうがいいかな?」
など、いろいろな角度から
「次の一手」
を考えます。
これを40秒でやってしまうんですよ!!
---
フットボールを見慣れない人に
これだけの情報を40秒以内に処理すること
はなかなか難しいですよね。
「見ながら説明してあげるよ!」
と優しく声をかけたファンも、
正直40秒でいろんな情報分析をしながら
初心者に説明している時間なんてありません。
「今のプレーはね........」
と説明は始めるのですが、
専門用語ばかりで全く伝わらず、
いろいろ説明しているうちに
「あぁー次のプレーが始まっちゃうから!」
と話の途中で説明をやめ、
また次のプレーを見て
「うぉー、すげー!!」
と騒ぎ、
「今ので〇〇ヤード進んだから、
とすると次はこのプレーかな?」
を考え、
で、また
「今のプレーはね........」
と説明は始めるのですが、
「あぁー次のプレーが始まっちゃうから!」
と話の途中で説明をやめ...............
これでは
フットボールを見慣れない人は
フットボールを楽しむツボがわからず、
「おいていかれるだけの存在」
になってしまいます。
そうなるとその人はフットボール会場に
二度と足を運びませんよね。
二度と足を運ばないだけでなく
「観に行ったけど面白くなかった」
と周りに話すと思います。
---
僕も実際にフットボールをプレーしましたが、
フットボールは
「時間に追いまくられるスポーツ」
です。
上でも書きましたが、フットボールは
前のプレーが終わってから40秒以内に
次のプレーを始めなければなりません。
フットボールを見慣れない人が実際に試合を
見ても、どんどん進んでいく試合展開に
ついていくことが出来ず、
フットボールの何を楽しんだらいいのか
わからないんだと思うんです。
---
フットボールを見慣れない人に
フットボールの試合展開の
「5秒のプレーを楽しむか」
「40秒の作戦タイムを楽しむか」
どちらがより楽しみやすいかと考えた場合、
僕は
「5秒のプレーを楽しむ」
ではないかと思います。
プレーはその内容さえわかっていれば
見るだけで楽しめます。
まずは
「5秒のプレーを楽しむ」
ほうを先に教えてあげたほうがいいのでは
ないかと思っています。
「わからないことをわかるようにしてあげる」
そのためにどうすればいいのか.....
ずっと悩んでいますが、
上で紹介した
「Madden NFL」
のように、
事前にプレーを選択し、
「次に何をやるか」
がわかった状態で、
プレーチャートを参考に
「フィールドの個々のプレーヤーが
何をやるか」
がわかった状態で試合を見ることが出来たら
フットボールを見慣れない人もより楽しみ
やすくなるんじゃないかな?
と考えて思いついたのが
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
です。
-----
【まずはプレーを楽しむ!】
「フットボールは戦略が面白い!」
はそのとおりです。
フットボールをはじめて見る人には
「フットボールは戦略が面白いんだよ!」
と話しますよね。
ただ上でも書きましたが、
フットボールファンは
「プレーを楽しみ、戦略を楽しむ」
と、二通りの楽しみ方が出来てるんです。
「プレーを楽しむ」
は、いま目の前で起こっている5秒を楽しむ
ことです。
「戦略を楽しむ」
は現在の状況を踏まえ、
過去どうだったか・この先どうなりそうかと
「現在・過去・未来」
全てを考慮して40秒を楽しむことです。
フットボールを見慣れたファンが
より楽しいのは
「戦略を考える40秒」
かもしれませんが、
フットボールを見慣れない人にとっては
過去に遡っていろいろ考えて未来を予想する
なんて言う余裕はないですし、
そもそも戦略を考える上で大切な
「プレー自体」
がわからないので、
戦略を楽しむ土台がないんです。
戦略を楽しむのは言わば、
「行間を読む」
ようなもので、
プレーを理解して楽しむことができて初めて
戦略を楽しめむことができると思うんです。
---
「プレーを理解する」
ってどういうことでしょうか?
その第一歩目は
「これがランプレー」
「これがパスプレー」
の区別がつくことですが、
ざっくりランプレー・パスプレーがわかった
ところで、
「眼の前で繰り広げられるプレー」
は理解できませんし楽しむこともできません。
各チーム11人、両チーム合わせて22人が
それぞれ違うことをやっているんです。
フィールド真ん中でぶつかり合いをしている
かと思えば、
サイドライン際では鬼ごっこをしてて、
ぶつかり合いをしている後ろにひとりだけ
ボールを持ってキョロキョロしている人も
います。
「この人達、何やってるの?」
とりわけ
「誰がボール持ってるの?」
を知ることが出来れば、楽しみ方がわかり始めるように思います。
---
「この人達、何やってるの?」
「誰がボール持ってるの?」
を説明するのに最適なのが
「プレーチャート」
です。
実際にプレーの経験がある人には馴染み深いと思います。
プレーチャートのサンプルをいくつか紹介します。
(1.ランプレー)
(2.タイミングパス)
プレーチャートには
「この人は真ん中でぶつかり合いをする」
「この人は端っこで鬼ごっこする」
「この人はこういうふうに走る」
などが細かく指示されています。
各プレーヤーへの細かい指示と同時に、
プレーチャートを見ることで
「誰がボールを持つか」
がわかりますよね。
上の図ではボールを持つ人を赤い線で示して
います。
事前にこのプレーチャートを見てもらいながら
「赤い線の人がボールを持つからね!」
とアドバイスすれば、
フットボールを見慣れない人も
「誰がボールを持つか」
がわかったうえでプレーを見ることができ
ます。
‐‐‐
コンビネーションパスも一例としてあげて
おきますね。
(3.コンビネーションパス)
コンビネーションパスは誰がボールを持つか
がちょっと複雑になりますが、
上の図のようにNo.1ターゲットを赤で示し、
チェックダウンリストの番号
①、②、③、④、⑤をふっておいて、
「①に投げれなかったら②に投げる」
「②に投げれなかったら③に投げる」
「③に投げれなかったら④に投げる」
「④に投げれなかったら⑤に投げる」
と説明してあげるとわかりやすいと思います。
※現実的に⑤までたどり着くことはないと思いますが、
「5人のレシーバーを順番に探していく」
という説明としてチェックダウンリストの
番号づけはいいと思います。
‐‐‐
フットボールを見慣れない方には、
「次、誰がボールを持って走るか」
がわかることは大切だと思うんです。
プレーチャートの11人の動きをまるごと
覚えろということではないです。
フットボールを見慣れない人が
「プレーチャートを見ながら試合を見ること
が出来たら、より楽しみやすくなるんじゃ
ないかな?」
と考えて思いついたのが
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
です。
ビデオゲームと同じ感覚で実際の試合を見る
ことが出来ればいいんじゃない?
というけっこう単純な発想なんです😁
---
ビデオゲーム慣れした子どもたちに
アメリカンフットボール
フラッグフットボール
を楽しんでもらいたいと思うとき、
ビデオゲーム感覚で楽しめる
「リアル・マッデン」
はきっかけ作りに効果を発揮するのでは
ないかと思います!
-----
【ホスピタルフットボールをヒントに】
「Madden NFL」
のビデオゲーム以外に
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
を思いつくきっかけになったのは
「ホスピタルフットボール」
です。
ホスピタルフットボールは
「病室とフィールドをつなぐ」
をコンセプトに、
長期入院を強いられる子供たちがプレーを
考えてプレーチャートを書き、
それをチームに渡して実際にフィールドで
プレーする
というものです。
2019年当時子供たちが書いた
プレーチャートの画像データをホスピタル
フットボール協会の方からいただきました。
2019年の甲子園ボウルではこれらのプレー
チャートを使って前座イベントとして
小学生のフラッグフットボールの試合が行わ
れました。
ホスピタルフットボールの詳細については
以下のサイトを参考にしてください。
フットボールと社会をつなぐ素晴らしい
仕組みです。
僕の母校のボウルゲームではフラッグフット
ボールの試合はしませんでしたが、
広報活動と募金活動に協力させていただき
ました。
普段、社会との接点に乏しいフットボール
チームとして、非常に有意義な企画でした。
ホスピタルフットボールと
ホスピタルフットボール協会については
下記のサイトを参考にしてください。
---
ホスピタルフットボール協会の方のお話では
2019年当時は病室のネット環境が整わず
ライブでの視聴は叶わなかったとのことです。
その後コロナ禍となり病室への出入りが禁止
となりつらい時期を過ごしましたが、
この間にネット環境が整備され
「今なら子供たちがライブ配信を病室で見る
ことが出来るんですよ!」
「自分たちが考えたプレーが実際に
フィールドで展開されているのを観たら
子どもたちは嬉しい・楽しいと思います!」
とおっしゃっていました。
---
実は僕は高校時代に膝の怪我で一ヶ月ほど
入院生活を送ったことがあるのですが、
もし入院して退屈を持て余している当時の
僕だったら
「病室からプレーコール出来たら
もっと楽しいだろうなぁ」
と、その話を聞きながら思ったんです。
これが【プロジェクト2】の発想の発端です。
上の青空にボールが飛んでいく写真、
僕が病室から見た青空を思い出します。
「窓の向こうにフットボール🏈」
という感じがあって好きです!
---
「病室からプレーコールする」
って、
「サイドラインの意思決定機能をリモート化
する」
ということです。
リモートワークも推奨される今の世の中、
そんなに難しいことではないと思います。
たとえば、
病室とサイドラインをLINEのようなアプリで
繋いでプレーを入れることが出来ます。
「自分が選んだプレーが、
今から目の前で展開される!」
のがわかった状態でプレーを見るのは
すごくエキサイティングだと思います!!
最高のエンターテインメントです!!
---
「サイドラインの意思決定機能をリモート化」
はレクレーション的にフットボールを楽しむ
上で効力を発揮できると思います。
公式戦でリアル・マッデンをやることは考え
にくいですが、
例えばシーズンが終わって
各リーグのオールスター戦で実施するとか、
シーズン納会のイベントとして実施する、
子供のクラブチームのレクレーションとして、
普段指導しているコーチや父兄がフィールドに出て、
ビデオゲーム慣れしている子供たちが
プレーコールしてコーチ・父兄を動かしたり、
というのも面白いと思います。
現役生たちがプレー選択して、
普段偉そうにいろいろ言ってくる僕のようなOBOGをフィールドで走り回させる!
のも面白いと思います😁
アメリカンフットボールを
「エンターテインメントとして楽しむ仕組み」
として面白いとも思います。
---
元大学アメリカンフットボール経験者の
OBOGによるフラッグフットボールの祭典
「ハドルボウル」
には本戦に敗退したチーム同士の交流戦が
ありますが、そこでリアル・マッデンを利用
した
「プレー事前公開試合」
をやっても面白いかなと思います。
-----
【プロジェクト3】
「フラッグフットボールへの活用」
子供たちが書いたプレーチャートがそうですが、
「フラッグフットボールのチュートリアル」
として、この仕組は大きな効力を発揮する
のではないかと思っています。
1チーム11人のアメリカンフットボールは
プレーチャート自体かなり複雑ですが、
1チーム5人のフラッグフットボールでは
理解しやすいと思います。
小学生の間ではフラッグフットボールの
「作戦の全国大会」
が開催されています。
作戦の全国大会で入賞したプレーを使って、
フラッグフットボール日本代表チームが
エキシビションゲームをやるというのも
面白いと思います。
2028年ロスオリンピックの追加種目候補
としてフラッグフットボールは選出されて
いますよね。
先日
「NFLも全面協力する」
と言った感じの記事も出ていました。
もしかしたら、
オリンピックでNFLのスタープレーヤーたち
と一戦交えるチャンスです!!
フラッグフットボール人気を上げるためには
「フラッグフットボールの楽しさ・楽しみ方
をわかってもらうこと」
が大切です。
エキシビションゲームとして
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
をやってみても面白いと思います。
---
最近、
「アメフト経験のある芸能人、
結構いるなぁ」
と感じることがあります。
例えば、フラッグフットボール日本代表と
人気芸人・芸能人を集めて混成チームを作り、
【リアル・マッデン】を利用して
フラッグフットボールの試合を中継できたら
面白いだろうなあと思います。
アメフト経験者じゃなくても
「陸上の元日本チャンピオンだった人」
「オリンピックメダリスト」
「サッカー日本代表候補だった人」
「プロ野球選手を目指していた人」
など、かなりのアスリート芸能人は
けっこういます。
こういった方々にも参加してもらえれば、
「フラッグフットボールは経験がなくても
楽しめる!」
もアピールできますね!!
---
「サイドラインの意思決定をリモート化する」
という部分は試合を行う上でかなり障壁が
高いと思いますが、
「サイドラインの意思決定を公開する」
は現実的にやりやすいかなと思います。
上で書きましたが、
サイドラインとQBの間のやり取りを
LINEなりZoomなりで公開する仕組みを
考えればいいだけです。
配信する試合映像に割り込みでプレーチャートを表示する事もできますね。
実際にサイドラインからの映像も交えて
ライブ中継している映像もありましたよね。
かなり機材的・技術的に高いレベルが必要だ
とはお聞きしましたが、出来ないことでは
ないです。
仕事上関わりのある映像制作会社の方に聞いて見ると、
「スイッチを使えば、画面にプレーチャートを差し込むことも可能」
と言っていました。
少し費用はかかりますが、個人での配信ができない状況での一つの手段として、
地元映像制作会社に依頼して見るものいい
と思います。
そうすることで、映像制作会社の人たちにも
アメリカンフットボール・フラッグフット
ボールを知ってもらうチャンスが生まれます。
---
上で
「リアル野球盤」
をネーミングの参考にしたと書きましたが、
僕はあのリアル野球盤の感じ、
すごく好きなんですよ!
特に球種を選択するときにみんなで集まって
「多分ストレート狙いだよな?
じゃあここはカーブで!」
といった作戦会議がアメリカンフットボールの
ハドルに似ている気がして、
それをテレビで見られることがすごく面白い
です!
例えば、
日本のアメリカンフットボール人気を牽引する
オードリーの二人で
「チーム若林 vs チーム春日」
の試合をリアルマッデン的に展開し、
「これで残り8ヤードだろ?
普通はパスで行くと予想してるはずだから、
じゃあここはランで!」
みたいな
「プレー選択の理由」
も公開するような感じになればフットボールの
戦略に対する理解も進み、すごく面白いと
思います!
---
学生の新歓イベントして、
社会人チームの新入部員募集イベントとして、
チュートリアル的な試合を行う時、
「リアル・マッデン・プロジェクト」
はかなり利用価値が高いと思います。
たとえば、LINEのグループ機能を利用して
「〇〇大学 新入生歓迎試合」
「チーム〇〇部員募集エキシビションゲーム」
というグループラインを作成し、
見学に来ていただいた方にグループに参加してもらいます。
試合を進めている最中にこのグループページに
プレーチャートの画像データを送り
簡単な解説も添付すれば、
フットボールを初めて見る人にも少しはわかりやすく伝えることが出来るのではないかと思います。
こんな感じです。
LINEの本人確認ができていれば
グループライン用のQRコードを作成すること
が出来ますので見学者の登録に便利です。
また、グループラインは最大500人まで
登録できますので、
学生の新歓イベント的な規模や一般のチーム
の規模であれば十分対応できると思います。
実は
「リアル・マッデン・プロジェクト」
を考え始めた頃はまだLINEグループに
QRコード作成機能がなく、
「どうしようかなぁ😮💨」
と思っていましたが、
QRコードを作成出来るようになって
運用の実現性が上がりました!
---
登録してもらった新入生に
「新歓イベント情報送ります」
「楽単教えます!」
とかの情報を流すにも便利です。
登録時には
「新歓関連以外に登録者の情報は利用しない」
など、
個人情報の取扱については注意を促す必要は
あると思います。
また、ライングループは
「グループ解散」
ができませんので、
「必要に応じて自主退会」
を促す必要があります。
期限を設けてそれ以降は
事実上グループ閉鎖になる旨を事前に伝える
などの手段を取るといいと思います。
ラインの公式ページを添付しますので
参考にしてください。
---
【カメラ位置について】
リアルマッデン的に展開している試合を
映像配信する時、出来れば
「オフェンスの後ろ側からの映像」
のほうがよりプレーがわかりやすくなります。
ビデオゲームがそうですよね。
プレーチャートと同じ向きに映像が映し出さ
れます。
通常フットボールの試合は
「サイドラインからの映像」
を見ることになりますが、
フットボールを見慣れない人にとっては
これは見にくい・わかりにくいと思います。
もちろんサイドラインからの映像には
フットボールの楽しみ方の意味があっての
映像なので段階的・最終的には
「サイドラインからの映像」
を楽しめるようになって頂きたいのですが、
「楽しみやすさ・わかりやすさ」
という点では後ろからの映像にはメリットは
あると思います。
後ろからプレーを捉えた映像の参考になる
動画があります。
これはフルコートを利用したフラッグフット
ボールで一般的ではないですが、
カメラ位置としては非常に参考になります。
ビデオゲームと同じ感覚で試合を見ることが
出来ます。
ハドルボウルのようにオフェンスの進行方向
を一方向のみにしておけばカメラ位置は
据え置きでいいので、
問題は解消しやすいと思います。
カメラ位置など
「初心者のために....」
については以前にブログを書きましたので
これを参考にしてください。
-----
余談ですが、アメリカには
「Fan Controlled Football」
というリーグが存在しますね。
参考までにサイトを添付しておきます。
ここまでの仕組みとなると、
ある程度プロの力を借りないとできないと
思いますが、
リアル・マッデンは基本的に誰でもできる
仕組みです!
-----
アメリカンフットボールは
本当に面白いです。
以前ネットで
「面白すぎて何から伝えていいかわからない」
というコメントを見ましたが、
本当にそのとおりです。
反面フットボールを見慣れない人からすると
「どこにフォーカスして何を楽しんだら
いいかわからない」
ということにも繋がっています。
まずは
「プレーを楽しむこと」
プレーを楽しむためにどうしたらいいかを
伝え、そこから
「プレーをどう組み立てるかを楽しむ
=戦略を楽しむ」
という方向に持っていければいいと思います。
そのために今回考えた
「リアル・マッデン・プロジェクト(仮称)」
がお役に立てると嬉しいです。
僕が考えた以外にもリアル・マッデンを土台とした楽しみ方はいっぱいあると思います。
「うちではこんなふうにやった」
「うちではこんなふうに利用した」
など、いろいろ考えてシェアできるといい
ですね!
「見ても楽しい、考えても楽しい」
がアメリカンフットボールです。
少しでも仲間を増やしたいですね!!
今回はこの辺で。
ありがとうございました。
-----
今回は緊急割り込みでリリースしました。
次回は予定していた
「ショットガンからの早撃ち」
について書きたいと思います。