アメリカンフットボールの試合中に、審判が
「黄色いハンカチ」
のようなものをフィールドに投げます。
「イエローフラッグ」
と言って反則があったことを知らせる合図です。
ただでさえ
「試合がプチプチ止まってつまらない」
と言われるアメリカンフットボールで
イエローフラッグが飛ぶとそのたびに試合が止まります。
「また反則😡」
と試合が止まるのをイライラするのではなく
イエローフラッグと反則を理解してアメリカンフットボールを楽しんで観戦できるようになると面白さ倍増です!!
今回は他のスポーツとはちょっと違うアメリカンフットボールの反則とその適用について書いてみたいと思います。
「この反則は〇〇ヤード罰退」
と言った説明は他のサイトで多く見られますのでそちらを参考にしてください。
ネットで
「アメフト 反則」
で検索すれば簡単にヒットします。
反則の詳細は他のサイトにおまかせし、
このブログでは
「反則と試合の流れの関わり」
について主に書いてみようと思います。
年末年始のボウルゲームを見る上で少しでもわかりやすくなる手助けになればなあと思います。
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試合を見ていると、プレー中にイエローフラッグが飛び、プレーが終わったあとに審判が集まって話し合いをした後、
「どんな反則が起こって、結果どうなったか」
をアナウンスしているシーンをよく見ます。
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イエローフラッグが飛んだあと審判団が話し合いをしてその結果をジェスチャー付きでアナウンスしてくれるのが審判団の中で一番偉い人
「レフリー」
で、白い帽子を被っています。
他の6人は黒い帽子を被っていますのでわかりやすいです。
参考までにこの動画を添付しておきます。
13分近くある動画ですが、
最初だけ見ていただければ審判がなにをやっているか見て取れると思います。
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アメリカンフットボールのフィールドには7名の審判がいます。
以前ブログに書きましたが、
両チーム22人の選手に対して7名の審判ですから単純割りして審判1名につき3人位のプレーヤーを見ていることになりますね。
他のスポーツに比べるとかなりの比率です。
この7名がフィールド上に散らばりプレーヤーの動きを見守りながら安全を管理しています。
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わかりやすく説明するために攻撃チームが反則した場合を例にあげながら説明してきます。
攻撃チームが反則を犯した場合、
「ボールを後ろに下げる罰則」
が課せられます。
ラグビーやサッカーは反則を犯した場合相手ボールになってプレー再開となるのとは違いますね。
反則を説明する上でアメリカンフットボールの攻撃の特徴をちょっと説明しておきます。
攻撃チームは
「点を取るために」
プレーします。
アメリカンフットボールのプレーとは
「決められた作戦を実行すること」
です。
作戦会議(ハドル)で
「どのようにボールを前進させるか」
を決め、
「決められた作戦を実行すること」
がアメリカンフットボールのプレーです。
作戦をつなぎながらいかにボールを前進させてエンドゾーンに運び込むかがアメリカンフットボールのオフェンスの大命題です。
ボールを前進させることが大切なので
攻撃チームが反則を犯した場合、
「ボールを後ろに下げる罰則」
が採用されます。
ちなみにラグビーは
「ボールを繋ぐスポーツ」
ですので反則があったら相手ボールになってプレー再開になりますね。
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アメリカンフットボールの反則の特徴は3つあリます。
1.反則により次のプレーの開始位置が変わる
2.反則の程度によって罰退の距離が決まっている
3.反則されたチームは
「反則を適用するかどうか」
を判断できる
それぞれ説明していきますね。
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1.【反則により次のプレーの開始位置が変わる】
すぐ上で書きましたがアメリカンフットボールは作戦を繋いでボールを前進させて相手陣エンドゾーンに持ち込んで得点するスポーツですので、
反則してしまうと
「エンドゾーンから遠ざかるような罰則」
が課せられることになります。
反則があったあとのプレーはオフェンスに不利な位置からのスタートになります。
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2.【反則の程度によって罰退の距離が決まっている】
アメリカンフットボールの反則に対する罰則は
冒頭で他のサイトにおまかせすると書きましたが簡単に説明しておくと
「5ヤード下げられる反則」
「10ヤード下げられる反則」
「15ヤード下げられる反則」
と、反則の程度によって後ろに下げられる距離が決まっています。
例えば攻撃チームがよく犯す反則に
・フォルススタート(False Start)
・ホールディング(Holding)
があります。
フォルススタートは直訳すれば
「スタート間違い」
という意味になりますね。
オフェンスはQBの掛け声に合わせてプレーをスタートするのですが掛け声より早くスタートしてしまうことです。
この反則は5ヤード罰退になります。
(注)厳密に言うと、センターのスナップに合わせてプレーをスタートします。
ホールディングは文字通り
「相手をホールドする(つかむ)こと」
です。
オフェンスのプレーヤーはディフェンダーを手で掴んだり腕で抱き込んだりしてはいけません。
この反則は10ヤード罰退になります。
5ヤード、10ヤードと反則の程度によって
エンドゾーンから遠ざけられてしまいます。
反則が多いとオフェンスはやりにくくなりますね。
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3.【反則されたチームは
「反則を適用するかどうか」
を判断できる】
アメリカンフットボールでは、
反則があった時点でイエローフラッグが飛び反則があったことを知らせてくれますが、プレーは止まりません。
例えば、ディフェンスの素晴らしいラッシュでLOSから15ヤード下がったところでQBサックが決まったとします。
ディフェンスとしてはビッグプレーですね!
このときオフェンスにホールディングの反則があったとします。
ホールディングは10ヤードの罰退ですが、ディフェンスのビッグプレーでプレーが15ヤードロスしたところで止まったとすると、
反則で10ヤード下がるよりもっと後ろでプレーが止まっていることになります。
こういう状況のとき
「反則はいらない!(反則適用しない)」
という判断ができるのがアメリカンフットボールの特徴です。
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今回はオフェンスの反則を例に上げて説明しましたが、もちろんディフェンスにも反則があります。
上で書きませんでしたが、アメリカンフットボールの反則適用でもうひとつ面白いのは、
ひとつのプレー中にオフェンス・ディフェンス両方が反則を犯した場合、
「オフセット」
と言ってどちらの反則適用がなくなってしまうというのもあります。
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アメリカンフットボールには非常に多くの反則があります。
安全管理の厳しさから反則が多くなると言ってもいいかも知れませんがそれを一つ一つ覚えていては大変ですし、なによりレフリーがその都度説明してくれるので特に覚える必要はないと思います。
イエローフラッグが飛んだら
「また試合が止まった😡」
といらいらするのではなく、
「あっ、反則あったな!
どうなるかな?どうするかな?」
とレフリーのコールを楽しみに待つのがいいと思います。
ちなみに、プレーヤーでも反則をきちんとすべて把握している人はそんなに多くないと思います。自分のポジションに関わる反則が理解できているくらいの人が多いですよ。
それでもプレーしてますし、楽しんで試合を見ています。
NFLはプレーヤーだけではなく審判も個性的で、それぞれジェスチャーやコールの仕方も違い、実はこれも僕の楽しみのひとつです!
試合が止まっていても楽しめる!!
これがアメリカンフットボールですよ!!
今回はこの辺で。
ありがとうございました。
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次回こそは
「フラッグフットボールのラッシャー」
について書きます!
本来であれば、今回のブログはこれだったはずですが、年末年始の試合を見る上で少しでもわかりやすくなるかなぁと思い無理やり
「イエローフラッグ、反則」
のブログを差し込みました。
1月末には2年ぶりのハドルボウルも開催されます。
それに向ける意味でもラッシャーについて考えてみたいと思います。