ジョブホッパー・ホーテの金融・資産運用ブログ -4ページ目

40代でくび:案件の減少

イギリスがEU離脱を決定して、世界的に市場の不透明感が高まっています。日本では参議院選挙で改憲派勢力が2/3以上を押さえたので、今後の行方に注目が集まっています。

さて、以前、ご紹介しました40代で首になってしまった彼の話の続編です。かれこれ、首を言い渡されてから3か月以上の時間が経過しました。当初はヘッドハンターもいろいろと案件を紹介してくれたらしいのですが、ことごとくダメだったようです。20社近くの会社と面接を行ったにもかかわらずだそうです。特にこの1か月くらいがきついらしくて、本当にしんどい思いをしていらっしゃいます。

加えて、案件が減っています。なので、応募したくてもするところがないようです。現時点においては他人事ですが、いつ自分の身に降りかかるかもわかりません。何とか助けてあげたいとは思いながらも無力感にさいなまれています。彼も何とかしたいとは思っているのですが、どうしようもないようです。

未経験の職種でスト、なかなか雇ってももらえないようです。どうしたらいいのでしょうか?

40代でクビ:退職金もらっても大変

アベノミクスの効果に対して懐疑的な視線が集まり、イギリスのEU離脱問題が勃発し、米国のFRBが利上げを思いとどまる中、日本の株価は低迷し、為替は円高方向に振れています。日本の個人投資家は結構、寒々とした状況ですね。

そのような状況の中、日本の外資系企業でも採用はフリーズとなり、少しずつリストラめいたことが行われ始めています。僕の友人で今年の3月末で退職勧奨にあった人がいます。彼は非常に優秀で、営業実績もよかったのですが、仕事の進め方に少し強引なところがあり、それで上司に疎んじられてしまった結果のようです。

当初は割と前向きに「良い転機であったと言えるようにがんばるよ。」と言っていたのですが、かれこれ3か月が過ぎてくると、結構、大変な状況となってきたようです。一年前と異なり、現在はまず、求人数が圧倒的に少なくなっています。加えて、彼のようにリストラになった人がちらほらマーケットに出てきていてるようです。30代であれば、まだしも40代となりますと、即戦力を求められます。加えて相性が合わなければなりません。彼も40社程度応募して、10社以上面接をこなしたそうですが、まだ内定は出ていないそうで、最近では「業界を離れて、コンビニのオーナーにでもなろうかなぁ」などとコメントしたりしています。

彼はこれまでに何回か転職してきているので、ここまで事態が困窮するとは考えていなかったようです。僕自身もこれまで、ほかの業界への転職などはあまり考えたことがなかったので、彼へのアドバイスも難しいのが現状です。

彼の幸運を祈っています。

2016年の転職市場予想

あけましておめでとうございます。

ここ3年、日本の転職市場は良好に推移してきました。僕の周りでも多くの人が転職をしました。特に外資系では若手へのニーズは非常に高く、短い在職期間での転職も目立ちました。

この背景には、1)2008年以降、外資系では採用を抑制していた。2)円安、株高で業容が拡大した。3)本国からの日本を見る目が変わった。といった事が挙げられます。この3つが持続的ならば、今後もこの傾向は続くでしょう。

僕は今年は、そこまで良好にはならないと考えています。これまでの外部的な要因は、もう続かないと思うからです。一方で本当に成長力が高い企業は今後も旺盛な採用を続けるとも思います。

この3年間、人々は将来を楽観し、果敢にリスクを取ってきたかもしれません。ここからは減速が始まる。そして、新たな時代に入ると考えています。これがメインシナリオです。

もう一つのシナリオです。アベノミクスで日本の雇用規制に対してメスが入る事が期待されていました。このような求人倍率が高い時期でなければ、中々、受け入れてもらえません。もし、これがうまくいけば、これから数年に渡って良好に推移すると考えています。

今年もどうぞよろしくお願いします。

定年まで務める覚悟

アメリカ経済は良好なようです。久しぶりにドル円の為替レートは105円台となりました。80円台の頃、40円台になってもおかしくないと言われていたことなど、すっかり忘れられてしまいました。
最近は65歳を定年とする会社もあるようですが、多くの会社は60歳を定年としています。大学を卒業してから約40年間の時間を費やすということです。

もちろん、その40年が充実感の溢れている事などは稀なことであり、倦怠感と充実感がないまぜとなった日々となります。ふと立ち止まった時に、延々と続く倦怠感に嫌気が差すことがあります。これをなくす事を目的に転職しても、残念ながらなくなりません。

たとえば、40才の時点であと20年、今の会社で勤め続ける事を覚悟することは簡単なことなのでしょうか?40代になると一般的に転職に対してはリターンよりもリスクを大きく感じるようになりますので、どちらかというと消極的な結論として現在の会社を選ぶということも少なくないかもしれません。

いくら自分が覚悟を決めたところで、会社がダメになってしまうこともありえます。

70歳くらいまで働き続ける覚悟が必要な時代かもしれないですね。

転職しても安定した生活

夏真っ盛り、各地で花火大会が催され、ネクタイしてる人はいなくなりました。マレーシア機の撃墜、イスラエルによるガザ侵攻と痛ましいニュースが続きますが、市場は落ち着いています。

「転職=不安定」もしくは「外資系=不安定」という理解は間違っていないと思います。転職すると多くの場合、月日の流れに伴ってお給料が上がる事はなくなります。レイオフに合うかもしれません。様々なリスクを前提としています。日本の終身雇用企業はこれらのリスクを排除しようとしています。ここが大きな違いです。

昔、外資系でトップセールスの人に言われた事が忘れられません。

「安定ってのはさ、人から与えられるものじゃなくて、自分で築いていくものだと思うんだよね。」

会社から安定が供給されることを切に望んでいた当時の僕にとって、考え方を根底から切り替えるきっかけになりました。

リスクは排除すべきものではなく、うまく付き合えばいいのです。交通事故や天災を恐れたら、外へ出かけられなくなります。それと同じでサラリーマンもリスクを排除しようとすれば、行動に制限が生じます。

不思議なもので、長期的に物事を考える事を得意とするのは、有り余る時間を有する若者ではなく、様々な経験を積んだ老人です。

転職したって、リスクとうまく付き合えれば十分に安定した人生を送れます。クビになった場合や魅力的な機会に備えて半年に一度くらいヘッドハンターと会う必要はあるかもしれません。健康を保つために運動をする必要もあるかもしれません。突如のクビに備えて、ある程度の預金が必要かもしれません。でも、サービス残業や休日出勤から解放されるかもしれません。お給料が上がるかもしれません。海外出張に行けるかもしれません。

「安定した生活=つまらない生活」では決してありません。

早期退職募集✖️肩たたき

日経平均が15000円を超えて推移しています。割高な感じは否めませんが、まだ上がるような気もします。20000円まで上がるのでしょうか?相変わらず転職マーケットはタイトな状況で、どこも人手不足に悩んでいるようです。3年前には全く想像できなかった状況です。

今から15年ほど前、日本企業に勤めていた時に40歳以上の全社員を対象とした早期退職制度が初めて発表されました。当時は20代でしたから、自身には関係ありませんでした。1999年の頃、日本では金融機関の破綻、合併などが次々と発表されており、その文脈におけるリストラ策でした。

退職金の上乗せを柱としていました。希望制と言いながらも、勧奨されている人も結構いたように思います。空港の清掃業務を手がける企業へ転職された方も、直属の上司に応募するよう説得された1人でした。

「大学卒業してから20年以上、この会社で働いてきたし、定年まではいられるって思ってた。やめて、どうすればいいのかわからない。」

その方の言葉です。

非情に切なかったです。あれ以降、突然、会社にクビを宣告されるような状況を絶えず想定するようになりました。幸いなことにクビにはならないで済んでいます。

転職が一般的になればなるほど、企業は従業員のクビを切りやすくなる。これは正比例の関係です。これからもクビのリスクをどこかで感じながら、働いていこうと思います。

はたらくを楽しもう

今週末に独立記念日を控えたアメリカ市場は落ち着きを見せています。一部の人達が現在の株価水準はバブルだと言い始めました。3Dテレビってなくなりましたね。一時的にはすごくはやったのになくなるものってなんなんでしょう。

物ではありませんが「はたらくを楽しもう」というキャッチコピーも最近、聞かなくなりました。これは現在のデューダ、以前のインテリジェンスが使っていキャッチコピーで、心地よく感じていました。

ともすると働くことを苦行と位置付けたがる日本の風潮があります。それって前向きさが感じられません。楽しいかどうかは主観的なものですが、主観は周りの環境に左右されます。人間は弱い生き物です。だからインテリジェンスのような大きな会社がそういう発信を行うことは好ましいことです。

先ほど、インテリジェンスにwebサイトを確認しました。彼らは現在も

「はたらくを楽しもう」

をスローガンとしていました。晴れがましい気分です。

アベノミクスのメンタル的な効果

日経平均は15000円を挟んだ攻防が続いています。消費税効果で4-6月期は久方ぶりの物価上昇率となりました。デパートなどでは夏物商品のセールが始まりました。政府の働きかけの甲斐あって、多くの大手企業は賃上げを実施しました。

経済を良くするためには、国民が楽観的にならなければならない。不景気の時こそ政府は金を使って、それを支える。これがケインズ的な考えの根底だと思います。財政支出を行うというフィジカルな部分にだけ注目していましたが、最近までの安部政権の成功ぶりに接するにつけ、メンタル的に楽観視させる努力の方が重要だと思うようになりました。

楽観的になるとは、つまり収入が上がって行く見通しが立つということです。これを持てれば、人はお金を使うようになります。過去15年の間、日本では楽観的になることが難しい状況が続きました。多くはバブル経済破綻の傷跡によるものでしたが、回復した後も同じ過ちを繰り返さぬために慎重な姿勢が続きました。その間にアメリカでは日本以上のバブルが二回起きて、破綻して回復しました。

失敗から立ち直れなかった。何を目標に据えれば良いのかわからなかった。安部政権が打ち出したアベノミクスはフィジカルに新しい部分はさほど多くはない。ただ、彼らは自己愛を否定しない。むしろ、推奨している。日本人に足りなかったのはここなのかもしれない。

トレンドが変わる時、新たな種類の仕事が数多く産まれる。自己愛を思い出した日本人はリスクを取り始めました。過度な期待を持ってはならないけれども、自身を信じリスクを取ることが評価される流れが続いて欲しいものです。


勢いが増す転職市場動向

骨太の成長戦略が発表されました。サッカーはコロンビアに負けてしまいました。都議会でのヤジ問題はこのまま終わってしまいそうです。イラクでは内紛が深刻化しています。あまり良いニュースに恵まれない最近ですが、転職市場は非常に活気付いているようです。

1)ヘッドハンターからの連絡が飛躍的に増加

2012年、今から2年ほど前は3ヶ月に一度程度だったヘッドハンターからの連絡が少なくとも毎月になり、多いところだと毎週連絡が来るようになりました。ヘッドハンターは大忙しのようです。

2)身の回りで転職話が急増
ここ半年程度で多くの転職の話を聞きました。同業他社への転職がほとんどですが、新たに日本市場への参入を試みている企業への転職が多いようです。2005年、2006年辺りの状況に似ています。

3)条件が良くなってきた
以前に比べて、提示される年収などの条件が改善されています。

というように、転職市場での取引量は拡大しています。個人的には、このような環境下でこそ、リスクを取って新たな道へチャレンジするべきだと思います。例えば未経験で憧れていた職種にチャレンジをするには非情に良いタイミングだと思います。今ならば、失敗が許されますから、学ぶことができると思うのです。

転職を成功させるための大きな要素の一つがタイミングだと思っています。今は最善のタイミングではないかもしれません。少なくとも充分にマシなタイミングだと思います。

環境って変わるものですねー。

活況を呈する転職市場

日経平均株価がなかなか15000円の壁を越え切れない日々が続いています。最近はアベノミクスの第三の矢の話も聞かなくなりました。一方で経済の正常化は続き、日本人はどん欲さを思い出し始めたようです。

東洋経済に「転職35歳限界説崩れる」http://toyokeizai.net/articles/-/34629?display=b という記事が掲載されていました。景気が良くなってきたことと、企業が人材育成を行ってこなかったことから、最近は40代で転職に成功する事例が増加中であることを紹介しています。

人材市場というのは、2つの需要から構成されています。一つは業容の拡大で、もう一つは退職者の補充です。景気が良くなってきて、両方の需要が拡大しています。今は転職するのに良いタイミングですね。

一方で40代の転職について、むやみに推奨はしません。もし、初めての転職であれば、3ヶ月でクビになった場合のバックアップの用意を少なくとも準備すべきです。

今の会社に無理やりしがみつく事も決して悪いことではないと思います。

自分が実現したいことに、今の会社と新しい会社のどちらが近いのか、そこがクリアになれば、うまく行くと思います。