外資系リストラ - 立ち上げに参加
ホーテ 「なんかAXGアセットの社長はクビになったらしいぞよ。」
サンチョ 「えっ、まだ社長に就任されてから1年くらいじゃありませんか?結構、うまくいってるようにみえますけどねぇ。」
ホーテ 「サンチョや、お主はまだまだ経験不足ぞよの。クビになるかどうかに業績などあまり関係ないぞよよ。」
サンチョ 「そうですかねぇ?業績が良ければ、リストラする必要ないじゃないですか。」
ホーテ 「わがはいも昔、外資系にいたときに業績良くてクビになったことがあるぞよよ。その時は到底納得できなかったが今となるとわかるのぞよ。」
サンチョ 「どうして、納得できるんですか?」
ホーテ 「そうよのう、年を取ったということぞよかのう。当時のわがはいは40そこそこでバリバリじゃった。その会社には3年おったぞよがいろいろとあってのう。結局、クビになったぞよよ。」
サンチョ 「どんなことがあったんですか?」
ホーテ 「長い話になるぞよよ。
その会社はBBBアセットと言って、欧州に本社を置くグローバルな運用会社じゃった。グローバルといっても、ヨーロッパと米国がほとんどでアジアでは名が売れておらんかった。わがはいが入る前の年に、業績拡大のためにアジアでの推進強化を決定したのじゃ。そしてアジアのヘッドが雇われて、日本のヘッドを探し始めたのぞよ。」
サンチョ 「それでホーテ様に白羽の矢が立ったんですね?」
ホーテ 「当時のわがはいは外資系でも日本では割と大手の会社に勤めておったが、スタートアップにあこがれもあってのう。」
サンチョ 「やっぱり、立ち上げ時の待遇って良かったですか?」
ホーテ 「最初は良かったぞよ。ベースサラリーも3割くらい上げてくれたし、ボーナスの条件も良かったし、オフィスの環境も最高だったぞよ。」
サンチョ 「それで移られたんですね?」
ホーテ 「そうぞよ、入ったときは二人目の日本人社員だったぞよ。夢を膨らませて入社したぞよ。」
サンチョ 「なんで、それがリストラになるかよくわからないですね。よっぽど業績が悪かったんですか?」
ホーテ 「そういう訳ではないぞよ。じゃが、今日はここまでにしとくぞよ。」