確か夏目漱石の千円札は、私が就職した年から流通するようになったと記憶している。大学4回生の年に黒澤明監督の『乱』にエキストラ参加した時のギャラが、伊藤博文の旧札で、初給料が福沢諭吉と新渡戸稲造と夏目漱石だったから。

 

 そういえば、現在話題になっているドラマ『不適切にもほどがある』で、阿部サダヲ演じる主人公の中学教師は1986年を生きているという設定になっていたと思う。まあ、私の場合、初給料の時から新札(それももうじき旧々札となるが……)だったが、この中学教師は結構ベテランのようだから、ある時突然、労働の代償である給料の札が、今まで有難がっていたものとそっくり入れ替わる事実をどう受け入れただろう。少なくとも我々を含めたあの世代にとっては、人生初の「札」の転換だったから。また現世のコンプライアンスに引っかかっりそうなとんでもない揶揄言ってたりしてね(;^_^A

 

 1986年なんて、もう38年前のことで、流石に私にとっても人生の半分も到達していなかった頃だけど、この頃のことは結構よく覚えている。地元・広島で映画制作を再開し、現在まで続く映画制作団体「イチヱンポッポフィルム(IPF)」を立ち上げたのもこの年だ。だから阿部サダヲの‟時をかける”期間がまんま「IPF」の歴史と重なる(;^_^A ちなみに広島で初めての映画『いつも見ていたヒロシマ』を8ミリフィルムで撮ったのもこの年だ。

 

 

 完成は1987年でしたが、撮影は1986年8月~9月。主演の子は小学校の同級生だったんで、当時の私もこの写真の彼女くらい若かったんだよなぁ(;^_^A

 

 

 ブログネタは70年代の昭和ばっかりだけど、意外と80年後半の、まさに「昭和」と「平成」が入れ替わる時期も、リアルな人生においては、思い入れが深かったりする(;^_^A  まさに魅惑の1980年だったよ(;^_^A(;^_^A

 

 

 

 

夏目漱石の作品読んだことある?

今「こころ」を読んでいる(;^_^A

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