化粧品の不都合な真実 | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 近年増えている肌トラブルを抱える女性、その原因を探る。女性の必需品ともいえる化粧品をテーマに解説

してもらいました。 「NPO法人 日本免疫美容協会会長 小山 秀男」

 

 【化粧品は必需品】

 女性はおしゃれという欲望を満たすためには、意外と出費を惜しまない。化粧品もその1つだskin care

 国内の化粧品市場は縮小傾向とはいえ2兆4.000億円の規模がある。化粧品への出費は美肌を得るための

必要経費と思っている女性が多いからだろう。しかし美しくなるために使っている化粧品には意外と知られて

いない隠された不都合な真実がありますキラキラ

 かつて化粧品コンサルタントがこのようなことを言っていた。「女性は化粧品を買うのではない、化粧品を通し

て美しく年齢を重ねるという夢を買っている」理由はどうあれ、今まで化粧品業界は次から次と成分を変え

新タイプの化粧品を出し続けた。今度は綺麗になるのではないか、今度こそはと化粧品とその夢を追い続けた

結果、夢は夢その幻想は今に至っている。ところが皮膚科学の進歩によって、夢の実現が可能になってきたの

です。某大手化粧品メーカーが皮膚の免疫を司るランゲルハンス細胞の機能を高める成分を開発したと発表

した。お肌が自ら美しくなるとするには、肌の免疫・ランゲルハンス細胞の機能を高めることで美肌への新境地

が切り拓かれるといっている。免疫力が美肌の決め手だったのですキラキラ

 

 【美肌の実現は可能なのか】

 しかし今の化粧品の謳い文句を見ると、あたかも美肌効果が得られるかのようなフレーズを創作し女性の

購入を誘う。商売上、当然とは思うがその表現は実にうまい。例えば有効成分の特長や効能を強調し「有効

成分が肌の深部に浸透して美肌が得られる」と言う。「肌の深部に浸透して」の部分に必ず*印が付いていて

下の方に小さく「*印は角質層まで」とある。結局のところ肌の深部は表面の角質層ということだキラキラ

 それでは今人気のあるコラーゲンについて説明しましょう。

 コラーゲンの効能にはしわ・たるみを改善しハリを保つとある。広告のフレーズを読むとコラーゲンが肌の

深部に浸透して効能を発揮するものと誰もが思う。肌の衰えを感じている中年以上の女性は購買意欲を誘われ

つい買いたくなる。しかしコラーゲンは第一のバリアである角質層を通過し、第二のタイトジャンクションを通り

抜け真皮層まで届いて効果を出すことはまずない。角質層に溜まって真皮層の線維芽細胞を増殖しコラーゲン

を生成することなどできる訳がない。コラーゲン以外の他の成分についても、効能の目的を達成するのは難しい

のではないだろうかえーん

 全ての化粧品がそうだとは言わないが、このように有効成分の特長をうまく利用して美肌になると錯覚、つまり

夢を見させているだけなのだ。はっきりと肌のうるおい補給といったほうが、より多くの女性から信頼されるので

はないだろうかキラキラ

 

 【マッサージはエステの基本】

 美と健康にはバランスの良い食事・睡眠・適度な運動が大切だ!さらに加えれば血流が上げられる。毛細血管

は身体全体を網羅し、様々な臓器に酸素と栄養を送り届けている。皮膚も毛細血管から酸素と栄養を供給され

ている。その毛細血管に詰りが生じたら血液循環が悪くなり、健全な皮膚細胞は生まれない。血行を改善する

ために適度なマッサージは決して悪くない。エステティシャンの皆さん、私の知る限りエステサロンに行きたい

女性はたくさんいます。エステサロンの繁栄を願って筆を置きますキラキラ         (エステティックジャーナル抜粋)