アトリエの棚を移動中、雲型定規がひょっこり出てきました。
雲型定規
さまざまな曲線が描ける定規です。
アンデルセンや哲学者・キルケゴールも使っていた?
デンマーク(DANMARK/DENMARK)の
製図用品メーカー・リネックス(LINEX)社製。
知育玩具 レゴの国だけあって、
プラスチック加工の精度は素晴らしい。
エッジの精巧なこと!
雲型定規のメーカーといえば、他に
ドイツのステッドラー(STAEDTLER)、
ロットリング(ROTRING)、
そしてウチダ、シンワなどが浮かびます。
それにしても30年振りのご対面。
使わなくなりました・・・
雲型定規を
雲に透かしてみました。
冒頭、「雲」と「ひょっこり出て」のフレーズが繋がって、詩人・山村暮鳥の晩年詩集『雲』を想い出しました。
(二十歳を過ぎたころ、石川啄木、山村暮鳥、八木重吉らの詩に酔った時期があり、学生寮の廊下の壁に大きく刻んだこともありました。
当時いろいろあった出来事がきっかけの熱病だったのかもしれません。)
きょうは、その暮鳥の詩を2回に渡って、紹介いたしましょう。
ある時
雲もまた自分のようだ
自分のように
すっかり途方にくれてゐるのだ
あまりにあまりにひろすぎる
涯(はて)のない蒼空なので
おう老子(ろうし)よ
こんなときだ
にこにこして
ひょつこりとでてきませんか
次回に続きます。