8月16日酒匂川サイクリングコースを歩いた。
主に神奈川県西部の色々な道を歩く自分にとって、酒匂川は切っても切れない川である。
これまで何度この川を渡ったことだろう。
酒匂川を渡るたびに気になっていたことがある。
酒匂川の土手にサイクリングコースが見えるが、あの道はどこから始まり、どこで終わるのだろうか?
これまで、途中区間を歩いたことは何度もあるが、最初から最後まで歩いたことは一度も無いし、起点や終点に行ったことも無い。
今回やっとその想いが実現できた。
ここは南足柄市班目のサイクリングコース起点である。
県道74号線の新大口橋付近が今回のスタート地点である。
このサイクリングコースは車道と並走区間は無く、安心して歩ける。
起点には案内板もある。
ただサイクリングコースを歩いても退屈なので、今まで渡った橋をチェックしながら歩くことにしよう。
どこの河川敷もグラウンドが整備されているが、この酒匂川も例外ではない。
これは大口河川敷グラウンド。
このサイクリングコースは、除草作業が行届いているようで歩きやすい。
ここがスタートから1km地点。
ゴールはあと10km先だ。
この酒匂川サイクリングコースは3つの自治体にまたがっている。
コースは2つ目の自治体、開成町に入る。
スタートしてから1番最初の橋は、新十文字橋で橋上の道は県道712号線である。
アユ釣りをする人の姿が見える。
こちらは十文字橋。
私にとっては、この川に架かる橋の中で最も馴染みがある橋だ。
向こう側に見える鉄橋は、小田急線の酒匂川橋梁である。
酒匂川橋梁の先にあるのがこのコース最大の施設、開成水辺スポーツ公園。
公園や野球場、サッカー場、パークゴルフ場などが整備されている。
これは足柄大橋で、橋上の道は県道78号線である。
次の橋は足柄紫水大橋で橋上の道は県道711号線の別道である。
比較的新しい橋で、私はまだこの橋を渡ったことが無い。
これはコース脇に建つ治水の碑。
酒匂川は大きな川だけに周辺に住まわれる方々の治水に関するご苦労がうかがわれる。
コースはここから小田原市に入る。
足柄紫水大橋から先は松並木が多くなる。
治水についての説明板によれば、洪水時にはこの松並木を復旧のための資材に使ったそうだ。
この日も異常な猛暑だったため、松並木の木蔭道はほっとする。
この橋は報徳橋で、上を走る道は県道714号線である。
このコース上に架かる橋の中では報徳橋が最も美しく思える。
私にとっては十文字橋の次に馴染みがある富士道橋。
毎年2月に曽我の梅林を訪れるが、私は小田急線富水駅からこの橋を渡って梅林会場に向い、帰りもこの橋を渡って富水駅に戻る。
これは足柄紫水大橋と並んで新しい、富士見大橋。
上を走る県道は717号線である。
渡ったことはあるが、記憶に残っている限りではまだ2回しかない。
県道717号線は私の計画路の1つなので、いずれまたこの橋を渡ることになるだろう。
これは歩いては渡れない自動車専用路、小田原厚木道路の酒匂川橋。
私が小田原方面に車で向かう場合は、国道1号線か西湘バイパスを利用するので、この橋を渡るのは2年に1回くらいだろう。
ここが今回のゴール地点、サイクリングコース終点である。
起点からここまでコース全長は11kmだった。
長距離を歩く事に慣れている私にとっては、11kmは苦になる距離ではない。
10km前後の距離ならば休憩無しのノンスットプで歩き続けることも珍しいことではない。
しかしこの日は猛暑だった。
コースは松並木の一部分が日陰だったが、ほとんどが直射日光が照りつける中での歩きとなってしまった。
橋の下をくぐる度に日陰で休憩をしたが、非常にくたびれた。
私の平地での歩く速度は6km/hである。
この日はスタートからゴールまで2時間30分かかってしまったことが、この日の行程を物語っていよう。
またこの日は、小田急線新松田駅から新大口橋のコース起点まで歩いて向かったが、この時点ですでに汗だくになってしまい、疲労に拍車をかけた原因の1つだろう。
大変つらい歩き旅になってしまったが、それだけに一生忘れない記憶になるだろう。
次はどの道を歩こうかな?
コースから見えた二ノ塔、三ノ塔