「正山小種」から学ぶニセモノとホンモノと | 中国&台湾茶 遥かなる銘茶への旅

「正山小種」から学ぶニセモノとホンモノと

今月のXingfu中国茶&台湾茶講座はすべて終了しました。


生徒のみなさま、今月も元気に楽しみにレッスンにお越しいただきありがとうございました。


今月、Xingufan門下生の「中国烏龍茶マスター講座」リピートクラスでは

 

 

中国紅茶の銘茶の一つ「正山小種」をテーマとしました。

 

 

今年の夏、コロナ禍ぶりに訪ねた桐木村

 

 

正山小種は、ここ桐木村が発祥の地と言われています。

 

 

レッスンで紹介した「正山小種」は

 

 

松の木で燻したものと燻していない二つの茶葉

 

 

明らかに特徴が異なっている二つの「正山小種」です。

 

 

ただ、大事なことは二つの共通点を飲んで学ぶこと

 

 

桐木村の茶師の今年2024年春作であり

 

 

桐木村で育った茶樹の在来種であることです。

 

 

紅茶の祖と言われている「正山小種」

 

 

そして、「正山小種」のふるさとは、ここ桐木村と言われています。

 

 

町から遠く離れ

 

 

中国人さえ入村が禁じられている小さな桐木村

 

 

その小さな村の中で、ぽつりぽつりとしかないい茶畑を見れば

 

 

産量はごくわずかなことは一目瞭然。

 

 

桐木村で育った茶樹

 

 

しかも、在来種の産量はほんのわずか。

 

 

あらゆる場所で作られ

 

 

「正山小種」と書かれたパッケージなら、どこでも手に入る。

 

 

よその村の茶葉を桐木村で作った「正山小種」

 

 

桐木村でも、新しい品種や大規模な工場で作られた「正山小種」


 

ニセモノを含め、様々な「正山小種」があふれています。


ニセモノの「正山小種」もホンモノの「正山小種」も見た目は同じ。

 

 

わたしにとっての「正山小種」は

 

 

人によって破壊されない桐木村で

 

 

大自然の恵みで育った茶樹から摘採した茶葉を

 

 

昔ながらの製法で作った「正山小種」

 

 

だからこそ、「正山小種」ならではの特徴となる。

 

 

今回のレッスンで飲んだ二つの「正山小種」は

 

 

どちらも桐木村で育った茶樹の在来種であり

 

 

桐木村の伝統的な青楼で作ったホンモノの「正山小種」。

 

 

飲む感性を整えるためには、

 

 

商品名ではなく

 

 

品種や製法など

 

 

茶の特徴となる要因を踏まえ、飲み学ぶことが大事。

 

 

だから、この二つの正山小種は

 

 

二つの異なる特徴より

 

 

二つの共通点を意識し、淹れ飲むことが大事。

 

 

異なる特徴のホンモノの「正山小種」の二つの茶葉を飲み

 

 

この共通点が判ったとき、

 

 

ニセモノの「正山小種」を飲んだときに

 

 

ホンモノの「正山小種」の深さがわかるはず。

 

 

毎年のように訪ねている桐木村

 

 

行けば行くほど

 

 

未開なこの桐木村と、ホンモノの「正山小種」に魅せられています。

 

 

ホンモノの「正山小種」の特徴となる要因を踏まえ

 

 

飲み続けられていることは

 

 

いつも温かく歓迎し

 

 

現在でも伝統的な「正山小種」を作り続けてくれる

 

 

桐木村の茶師のおかげです。
 

 

ホンモノの「正山小種」だからこそ

 

 

飲めば飲むほど

 

 

判れば判るほど

 

 

まだまだ学び足りない自分に気が付かせてくれる。

 

 

多くの得難い経験をなにか形とするために

 

 

製茶研究だけでなく、

 

 

史学的な視点からも研究が進めていけるよう、頑張ります。

 

 

 


 

 

中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰 

中国茶&台湾茶研究家 今野純子

 

 




             中国茶deチャイナな気分
http://chineseteasalon-xingfu