客観的に判断する難しさ | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

義父の介護

事実誤認から始まりました

 

 

 

「お義父さんが

暴れて民生委員の人に

来てもらっている」

 

突然

親戚から連絡を受けました

 

 

 

もちろん

あまりの唐突さに

意味がわかりません

 

 

 

当日は

何とか収まったという話でしたので

翌日実家に向かいました

 

 

 

家のなかには

義父しかいません

 

たまたま寝ていました

 

 

義母は義理の妹と

地域包括にいました

 

ケアマネさんが

入所先を探しています

 

なんとか

車で30分ほどの距離にある

精神病院が受けてくれるようです

 

 

 

「何があったのか

説明して欲しい」

 

その場におられる方々に

質問しました

 

「今そんなことをしている時か

空気を読め

 

視線は冷たかったですが

義母が饒舌に語り始めました

 

「お父さんが

いきなり怒り出して

 

暴れたので私は外に逃げた

 

気づいたご近所さん

お父さんをなだめる一方で

民生委員に連絡してくれた」

 

「暴れたって

具体的に何をされたんですか?」

 

物を投げつけられて

殴られそうになったので

外に逃げ出した

 

逃げようとした時に

首を絞められた

 

 

その場にいた人達は

誰も否定しません

 

これが判断を誤った最初

 

 

 

つまり

否定するような面倒なこと

誰もしたくないのです

 

何故なら

否定すること

即ち

義母を嘘つきと批判することだからです

 

 

 

また

「物を投げつけられた」

「殴られそうになった」

これは家の中の話

誰も見ていません

 

 

 

ただ

「逃げようとしたら

首を絞められた」

 

義父は力が強いので

首を絞められたら

逃げることなど不可能な筈

 

 

しかし

「そんな議論をすることは

この場では不適切

そんな空気です

 

 

 

結果的に

義父は精神病院に送られ

そのまま

特養に移されることになります

 

 

 

動き出した流れは

止めることができません

 

止めようとした瞬間

すべてを自分が引き受ける

ことになるからです

 

 

 

ケアマネさんが設定した「プラン」が

迷うことなく実行されました

 

 

 

別にケアマネさんを

批判しているわけではありません

 

介護者

つまり決定者は自分なのです

 

 

 

そうは言っても

精神病院にいる間に

その後の対応について

医師と相談すべきでした

 

 

「お義母さんは

どこにもアザや傷がありませんね

 

「お義父さんが本気で首を絞めたら

お義母さんはひとたまりもありませんよ」

 

医師の発言でした

 

 

 

このように

立ち止まれる時に

事実確認することは

ほんとうに大切なのです

 

 

ご参考にしていただければ

幸です