人事制度導入の効果測定2 | 人事評価のQ&A

人事制度導入の効果測定2

 人事制度導入の効果測定1の続き

 (先に昨日の記事をご覧ください。)


● 実際の測定結果(成果向上型人事制度導入の効果)

 

① レベル1の測定結果

 

 新人事制度導入後のアンケート結果はほとんどの場合、「新制度を導入してよかった」と回答しています。その理由は次の通りです。


・ 制度の仕組みがオープンになって安心した。
・ 評価結果をフィードバックしてもらえるのがよい。
・ 面接で上司と話す機会が増えたのでよかった。
・ 評価の項目や基準が事前に分かっているので目安ができた。


もちろん不満の声もありますが、制度導入に対する批判ではなく、今後、よりうまく運用するための意見がほとんどです。


・ 評価が本当に正しく行われているのか不安だ。上司はもっと勉強してほしい。
・ 目標設定が大変だ。目標の難設定が難しい。

 

② レベル2の測定結果

 

 導入直後(6か月くらい)から、管理職や経営者からの次のような意見が出ています。ただし、これは導入する前の状態がどうであったかにもよると思います。

 

・ 通信教育の受講が飛躍的に増えた。
・ ミーティングや会話の中で、いままで社員から聞かれなかったような言葉、例えば「指導、経費節減、会社方針」などの言葉が頻繁に出るようになった。
・ よく遅刻していた社員が遅刻しなくなった。挨拶の声が大きくなった。
・ 他人への協力を嫌がっていた人が、協力するようになった。
・ 残業が減った。ムダな残業がなくなったようだ。
・ 来社した常連客から、「雰囲気が明るくなりましたね」と言われた。 

 

③ レベル3の測定結果

  
 効率やコストを考えて仕事をするようになり、そのための工夫や能力向上が見られるという回答があります。

  
・ 今まで4人で行っていた職場を、欠員を機会に3人で行うようになった。今までは補充を求めたが、新制度導入後は自分たちで工夫するので大丈夫と言ってきた。
・ 今まで嫌がっていた難易度の高い仕事を進んで引き受けるようになり、仕事もうまくこなすようになった。
・ 同じ量の仕事を今までよりは早く終了するようになり、「次は何をしましょうか」と頻繁に聞いてくるようになった。

 

④ レベル4の測定結果

 

レベル4以降の測定結果は、次回に掲載します。