27.考課者訓練の内容 | 人事評価のQ&A

27.考課者訓練の内容

 当社では新しく評価制度を改定し、評価者のレベルアップのため考課者訓練を実施したいと考えております。どのように考課者訓練を進めるのでしょうか。また、当社の制度にあわせて実施してもらえるのでしょうか?

 

 おっしゃるとおり、人事トータルシステムが狙いどおり機能するかどうかは、その核となる人事考課が公正に行われるかどうかにかかっており、人事考課を公正に行うためには、考課者訓練等を通じて考課者のレベルアップを図ることが不可欠です。


 人事考課については、各社いろいろな考え方や、用語があり事前打ち合わせの上、ルールの確認、用語の確認を行い、それにあわせて研修テキストを作成し、実施いたします。もちろん、人事考課の浸透状況により、研修内容を調整いたします。


 人事考課の浸透状況というのは
 ・ 明確な人事制度が確立されてない。この研修をきっかけに制度の確立を目指す状況
 ・ 新しく人事制度を確立し、その浸透を図るとともに評価者のレベルを上げたい
 ・ 人事制度は定着したが、人事考課にばらつきが多い。面接も十分でない。
 ・ 人事制度も定着し、人事考課や面接もしっかり行われているが、それだけで、育成や活用に発展していない。
などの状態をいい、その状況と目指す方向によりカリキュラムを組替えます。


 研修の進め方は、基本的には
 基本的な講義→事例研究→解説→グループワーク→解答解説と応用
になりますが、状況により、基準作りや実例に対するQ&Aなど、打ち合わせの上、より効果の高い方法を選択します。

 また、時間や予算の関係により、人事考課の研修だけでなく「人事考課通信添削」や「人事考課力診断テスト」を併用して、より効果が上がるようにカリキュラムを組みます。


 例えば、2日間の研修を、時間の関係で
「診断テスト+1日研修」 や 「1日研修+通信添削」 に組替えるなどです。 人事考課者訓練は、ただ単に考課力を向上させるだけでなく、部下の指導育成能力を開発し、リーダーシップを強化するという点においても著しい効果があります。


 また、考課者訓練の講師は、考課基準や考課ルールがある程度浸透するまでは、外部の講師の方が良いでしょう。これは、予期せぬ質問があったり、事例研究で感情的になったりして社内講師では対応できないことが多いからです。
以上、考課者訓練についてですが、最終的には各社打ち合わせの上内容を決定しております。


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