さて、本日一本目は、僕の大好きな「小説」をご紹介しましょう。
この間は、「漫画家:吉田秋生」さんでした。今回は、「小説」です。
栗本薫さん著の「グイン・サーガ」です。
1979年の第一巻刊行から29年間で、
本編が最新刊121巻、
外伝が22冊、
累計2800万部突破、1巻あたり平均約20万部売り上げているという途方もない、化け物みたいな長編ヒロイック・ファンタジー小説です。
特筆すべきは、シリーズ開始当初から、全100巻構想を作者が公言していたことで、当時は無理だとか、出来るわけないとか、厳しい批評もあったようですが、2005年4月には、100巻を刊行し、その後100巻でも話が収束せず、更に膨らんでいます。
僕が読み始めたのは、1986年頃からですが、それでも22年間読み続けている、人生を共に歩んでいるライフワーク的な作品でなんです。
複数の作家が書き繋いでいるシリーズとしては、「宇宙英雄ペリーローダン」が、世界最長なんだけど、一人の作家が書いた小説としては、「グイン。サーガ」が世界最長。
これは世界に誇っていいと思います。実際、英語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語に翻訳されて海外での刊行が開始されています。
いつの日か、物語が完結した暁に、全巻を通しで読み直す。それが、夢ですね。
現在、著者の栗本薫さんは、癌と闘病されており、入退院を繰り返してらっしゃいます。ファンの熱い心の力で栗本薫さんを支えてあげたいと願っています。