午前0時を過ぎ、現場で待つことをあきらめた僕は、タクシーをひらって、我々の宿泊しているホテル・シェラトンに向かいました。 ホテルに帰って、Kさんが帰ってなかったら・・・・・今、一緒に仕事している台湾の会社の担当者に連絡をとろう。

そして、警察に助けを求めなくちゃ。

そう思いながら、タクシーの中から、祈るような気持ちで、もう一度ホテルに電話した。数えて5回目の電話。さすがにホテルのオペレータも怪訝に思ったのだろう。何か質問してきたが、聞き取れなかったので無視した。とりあえず、Kさんの部屋に転送してくれたが、やはり出ない。

ダメか・・・・

タクシーで30分程度走って、ようやくホテルに到着。よく宿泊するので、ホテルのフロントマンとは顔見知りだ。僕を見ると、「何かトラブルか?」と聞いてきた。やはり、先程からの5回の電話を気にしているらしい。

とりあえず、「No Problem」と答えて、自分の部屋のある14階までエレベータで上がった。私の部屋は1405号室。Kさんの部屋は1407号室。

Kさんの部屋のベルを押したが・・・・・・やはり応答がない。

仕方がない。

台湾の会社の担当者に連絡するべく、携帯を手に取ったその時、ホテルの廊下の向こうから、歩いてくる見覚えのある人影が・・・・。

「Kさん!無事だったんだ!」

「JJさん、すいません。すいません。ごめんなさい。」

よかっっったぁぁぁぁ~。正直、助かりました。警察沙汰なんてなったら、それこそ大問題になってました。

聞けば、トイレを我慢しながら、私に付いて歩いていたが、気が付いたら、別人の後を付いて歩いてたんだそうです。(なんて迂闊なw)

とりあえず、トイレにを済まして、戻ろうしたが、もう、場所が判らなかった。

タクシーを捕まえて、名刺をみせたが、シェラトンとヒルトンを聞き間違えたらしくて、ヒルトンホテル前まで連れて行かれたらしい。
(これは僕も同じ経験がある) 

その後、別のタクシーを捕まえて、もう一度名刺を見せたら、やっとたどり着けたとのこと。台湾では、中国語読みのホテル名があって、シェラトンとか、ヒルトンという呼び方をしないんです。

何にしても、無事でよかった。本当によかった。もう、戻ってきてくれただけで、十分でした。

<海外での教訓>
ホテルにチェックインしたら、ホテルの名刺を必ず所持しておくこと。万一のことあっても、ホテルの名刺があれば、なんとかなります。