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余命いくばくもないサミラは療養仲間と共に出かけたNYで地球に降りてきた無数のクリーチャーに襲われる。音を立てた人間は次々と殺され、介護人は死亡。政府は海岸から船を出して救出すると生存者に向けてアナウンスするが…。



クワイエット・プレイス第三弾は本編の前日譚。「ピッグ」の監督作。クラシンスキーはプロデュース側に回っている。全体的に普通のパニックムービーになっているが人間ドラマ強めで、主人公がしっかりした女性というところはブレがない。



そしてサミラが連れている猫のフロド(サムとフロド…指輪物語ですね)。エンディングテロップを見たら二匹の猫ちゃんが担当している。よく似ている猫ちゃんを見つけてきたなー。めっちゃ自然体の演技ですごい。



置かれた事情ゆえかタフで達観している黒人女性が、メンタル弱弱な高学歴白人男性を救うという流れを「ピザを食べに行く」という一見普遍的なミッションの遂行を通して描いているのがモダンで好感が持てる。



もう、「女々しい」とか「オトコマエ」とかいう形容詞は使いにくい時代になったな。詩人である主人公サミラにルピタ・ニョンゴ。ヒロイックというより、不治の病に侵された者の開き直りとでも言えそうなラストショットのかっこよさは「feeling good」の入り方も含め、異常w