「❌」に対しての姿勢を観察していると、面白い。
例えば、やたらに「❌」を嫌がる小学生がいる。
できない事を見られるのが嫌なのか、宿題を出すと、家で聞いたり、答えを見たりして、とにかくノートを「⭕」にしてくることに拘る。
間違えた時に、こっぴどく叱られた経験が多いと、⭕か❌にしかこだわれなくなる。当然ながら、なかなか伸びないし、このガードを取るには、意外と時間が掛かる。
中学生になると、その辺りの呪縛が薄くはなってくる。しかし、勉強が複雑になってくるため、ここからは「修正能力」による差がつき始める。
そして、高校生になってくると、「❌」に対して、不感症になる子が現れる。
⭕がつこうと、❌がつこうと、あまり心が動かなくなると言えばよいか。
「❌」は自分の学習方針を照らす、ありがたい宝だ。勉強方法に悩む暇があったら、自分の「❌」と、冷静に向き合おう。