ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2020年06月15日に、イギリスのONS(Office for National Statistics/政府統計局)は2020年06月12日に、イギリスの2020年04月のGDP(Gross Domestic Product//国内総生産)が前期比20.4%縮小したと発表した。
マイナス幅は2020年03月の5.8%から大きく拡大し、1997年の統計開始以来で最大を記録した。
https://time-az.com/main/detail/72163
新型コロナウイルスのパンデミック(Pandemic/世界的流行)を受けた封鎖措置により、全部門で需要や事業活動が落ち込んだことが響いたと分析している。
産業別に見ると、鉱工業は20.3%減少。
下げ幅は68年に統計が始まってから最も大きい。
サービス業は19%、建設業は40.1%それぞれ減り、いずれも過去最悪となっている。
3カ月ベースで見ると、2020年02～04月のGDPは前の3カ月と比べて10.4%縮小した。
ONSは、2020年04月は未曾有の落ち込み幅を記録し、前月から3倍超に拡大したと指摘した。
「ソーシャル・ディスタンス(social distance/社会的距離)」の導入や封鎖措置により、消費者の需要は減退し、事業活動や工場の稼働が停止に追い込まれた上、サプライチェーンの混乱も引き起こされたと説明した。
経済規模は、2020年02月からおよそ25%縮小したとしている。
イギリス経済は第1四半期(01～03月)に2%縮小。
第2四半期もマイナス成長となると予想されており、イギリス中銀イングランド銀行は、パンデミックにより数世紀で最大のリセッション(recession/景気後退)に入るとの見方を示している。
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