ワキ汗がひどく洋服のシミが気になります
生活に支障のあるワキ汗には外用治療があります


 ワキからの発汗量が多く、困っていませんか。ほかに病気などの原因がないにも関わらず洋服がびっしょりになるほどの汗をかく「原発性腋窩(えきか)多汗症」について、日本専門医機構認定皮膚科専門医で都筑皮膚科クリニック院長の梶井崇行先生に聞きました。


ー原因は?
 「ワキの下には多くの汗腺がありますが、その中の体温調節をするエクリン汗腺からの汗が、明らかな原因疾患がないのに必要以上に多く出てしまう疾患です。特に緊張やストレス、体温が上昇したときは、症状が顕著となります。人によっては、汗ジミが気になって、外出や仕事で人に会うことが億劫になってしまうなど、日常生活に支障をきたすこともあります」


―治療法は?
 「先に述べた日常生活に影響があることをはじめ、週に1回以上で過剰な汗がでる、夜間の睡眠中には治まっている、25歳以下で発症した、左右対称に発汗する、家族にも同じ病気の人がいる、の中から2つ以上当てはまる場合に診断され、治療を開始します。  
 当院では神経からの汗を出す指令をブロックする有効成分が入った外用剤(ゲル状の塗り薬やシート状のワイプ製剤)を処方しています。治療開始から2週間ほどで効果が期待できます」