すねにできた湿疹をかいていたら体中に広がってしまった…
「自家感作性皮膚炎」かもしれません
部分的にできた湿疹をかいているうちに、体中にも湿疹ができて広がってしまう「自家感作性皮膚炎」について、日本専門医機構認定皮膚科専門医で都筑皮膚科クリニック院長の梶井崇行先生に聞きました。
―どんな症状?
「すねなどにできた湿疹を掻いているうちに、その赤みや腫れが急に悪化してきて、数週間後には体や四肢、顔に散布疹(id疹)と呼ばれる赤い発疹が多発してきます。かなり強いかゆみを伴い、時に発熱や倦怠感が出ることもあります」
ー原因は?
「原発巣と呼ばれる初めにできた皮膚病変で生じた変性自己蛋白や細菌成分・毒素がそこから血行性に全身へとまわり、それらに対してアレルギー反応を起こすためと考えられています」
ー治療法は?
「原発巣の治療をしっかり行うとともに、散布疹に対してステロイド薬の外用をします。
かゆみに対しては抗ヒスタミン薬を内服します。また、症状が強い場合にはステロイド薬の内服をします。
まずは皮膚科専門医に相談を」