第23章 豊かな人生となる三つの要素 ②豊かな愛情 | 天職人生の知恵袋 天職を仕事に!天職人生、天職起業を徹底サポート

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健康な状態を維持していても、

人間関係がうまくいかなければ、人生は楽しくありません。

人の間と書いて「人間」というように、

人間関係が心地よく調和してこそ幸せが実現します。

しかし、現代は「個人主義」の蔓延が著しくなっています。

これは、現代社会が科学の発達によって

便利になり、一人でも不便なく

生きることができるようになったことや、

人間関係の煩わしさから

逃避して自由気ままに生きることを

良しとする傾向が強くなった結果でもあります。

近年、社会問題になっている、結婚する人が少なくなっていること、

子供の数が少なくなっていること、人口の急激な減少なども、

根本的には「個人主義」という問題があります。

しかし、本当の幸せは、心と心のつながりである「絆」を感じてこそ、

実感できるものではないでしょうか? 

幸せは大きく大別すると二つに分けることができます。

一つは、「自分を喜ばせる幸せ」です。

食べたいものを食べる、行きたい所に行く、

やりたいことをやるなど、

自分の願いが叶うことは嬉しいことであり、喜びを感じます。

しかし、こればかりだと、

だんだん喜びの刺激がなくなり、飽きてしまうものです。

自分に対する自信と誇りを持てず、

苦労すること、努力することが嫌になったりします。

もう一つの幸せは、「相手を喜ばせる幸せ」です。

目の前の家族や友人、お客様など、

相手を喜ばせることは、自分の喜びになり幸せになっていきます。

その喜びは自分の人生に対する

自信と誇りを与えてくれます。

そのための努力や苦労は大変でも、

「やりがい」を感じるものです。

このように、「自分を喜ばせる幸せ」と

「相手を喜ばせる幸せ」の二つがありますが、

より本質的な喜びは後者です。

まさに「愛する」「愛を育む」「愛を結ばせる」という生き方と言えます。

一人では愛を育むことはできません。

愛は誰かとの関わりでのみ育むことができます。

親子関係、兄弟関係、夫婦関係、家族関係、

友人関係など、誰かとのつながりの中で育みます。

健康のために体を鍛えるのは一人でもできますが、

愛は一人では育むことができません。

「二人が一つ」になってこそ

「愛」を育むことができます。

誰もが無意識のうちに一つになろうと努力します。

反対に、一つになれないと苦しむのです。

親子が一つになれない、夫婦が一つになれない、

家族が一つになれない、社員と一つになれないなど、

悩みの多くが一つになれないということです。

これは、全ての人が愛を求め、

愛を実らせるために生きている証拠です。

このような観点から見れば、「個人主義」ではなく

「関係主義」で生きることが大切であることが分かります。

個人主義は「私・個人」という物差しで

全てを判断・評価する生き方となります

合理的なようですが、孤独な生き方です。

関係主義は「私たち・関係(二人は一つ)」という

物差しで全てを判断・評価します。

「あなたあっての私」

「私あってのあなた」という観点です。

親子、夫婦、兄弟、人間など、

全ての関係で「二人は一つ」という意識で生きるならば、

愛の実る生き方となります。

豊かな人生を生きるために必要な要素は、

「二つが一つになる能力」

であり、「二つを一つにする能力」です。