安全に関して 自主規格は意外と少ない現実 | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

安全に関して 自主規格は意外と少ない現実

CAEで一番難しいのが強度計算、計算自体難しく、解評価や応用も難です

1)壊れるのは大抵接合部、接合部の正しいモデル化法・計算法がない(雑なのはありますが) 
2)連続体的現象を行わないものが多い
3)破壊の定義=分野別バラバラ 少々の破損OKいう分野も多く 相当応力は評価基準としてあてにならない
4)設計は定格時でなく、非常時の想定で決まる事が多い が、非常時の想定が難
5)安全規格が既にあり、それで設計が決まることも多い

などなどで、なかなか実用が難しいのが強度計算 最高難易度です


5)が少しポイントですが、仕様規格決まった中で、それを満たすベスト設計を探す
そこはCAEは得意で、強度計算に近い分野では、落下や衝突試験を想定したCAEは盛んです
それは、JISなど仕様規格厳格に決められた中での、試験対策的なCAE。
内容的に強度計算と呼べない代物かも知れません。

落下や衝突は非常時です、非常時想定しつ、その定量評価の実施には、非常時だが仕様規定が必須
そこがジレンマです。   仕様規定不可能なのが本来の非常時。
でも、(できるはずのない)仕様規定の設定を実施しないと、CAEはできないのです。
だから強度計算は最高難度なのです。




ところで、造船などは、韓国に抜かれ、中国に抜かれです。これは設計規格が細かく決められ
後からの参入した企業も、追いつきやすい事が大きな要因。
そこの設計規格を決めているのは主として米国。

日本は何かとコスト最優先 
自動車の、エアバックやブレーキ優先システムなど、安全規格は海外初が多い感じ
(コストUPを伴う)安全規格を作れない実態が、原発事故で露呈でしょうか?