今泉台の稲田様が「認知症の困りごと解決本」刊行 千一 | 千一のブログ 寝たきり界の鎌倉殿 重度障害ある鎌倉市議のほぼ毎日更新

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かまくら認知症ネットワークの稲田様が数々のご経験を「認知症の困りごと解決ブック」としてまとめました。
中央法規出版より16日に刊行されます。1980円。

イラストは稲田様が運営する「ケアサロンわかば」の前にある吉ケ沢公園がモデルだそうです。

内容をご紹介します。

■ごく軽度の認知症の人の困りごと
1 思い出せない
2 大事なものが見つからない
3 外出先で帰り方がわからなくなった
4 目の前の人の名前が思い出せない
5 玄関の鍵のかけ忘れが心配になる
6 いま何時なのかがわからない
7 薬を飲んだのかどうかがわからなくなる
8 今日どこへ行くのかがわからない
9 最近、料理がうまくできない
10 知らない人がいるところに行くのが不安になる
11 仕事があるのにデイサービスには行っていられない
12 病気を受け入れることができない
13 診断を受けてから絶望感に沈んでいる
14 カレンダーを見ても今日が何曜日なのかがわからない
15 電話で話した内容を思い出せない
16 回覧板を届けたいが誰に渡せばよいかわからない
17 今日何をしたのか確信がもてない
18 若年性認知症になり退職後の生活の見通しが立たない
■軽度の認知症の人の困りごと
19 できないことが増えてきた
20 鍵の管理ができなくなってきた
21 季節に合う服を選べない
22 時計の針の読み方に自信がもてない
23 年末年始に一人になるのが心配
24 テレビが映らなくなって困る
25 テレビのドラマに興味をもてなくなった
26 電子レンジが動かない
27 冷蔵庫に傷んだ食材があふれていて言葉も出ない
28 何度か鍋を焦がしていて火を出さないか心配だ
29 水道を止めるのをつい忘れてしまう
30 分別してごみを出しているのに違うと言われてしまう
31 部屋に洗濯物があふれてしまっている
32 夫が倒れて入院してしまい一人ではとても心細い
33 赤いランプを見ると火が燃えているのではと心配になる
34 室温の管理ができなくなってきた
35 いつの間にか居間の電気が切れたままになっている
36 壁に貼られた注意書きがわからない
37 知らない人が入ってくるのではないかと心配でならない
38 どれが銀行の印鑑なのかがわからない
■軽度から中度の認知症の人の困りごと
39 ケアマネジャーが家族とばかり話している
40 騙されているのかもしれないと心配でならない
41 親切そうに見えるあの人が財布を盗ったかもしれない
42 デイサービスなどには何が何でも行かない
43 いきなり子どもが描くような塗り絵を渡された
44 レトルト食品の食べ方がわからない
45 あの人がお金を盗っていく
46 記憶がないのに預金通帳からお金が引き出されている
47 話し声がうるさくて集中できない
48 新聞の写真と見出しのところだけを眺めている
49 話そうとすると言葉に詰まってしまう
50 台所洗剤と食用油の区別がつかない
51 もう1か月もお風呂に入っていない
52 お風呂はけっこうです!
53 いつも同じ服を着て出かけてしまう
54 Tシャツの前後が判別できない
55 亡くなった母に手紙を書こうと思っている
56 夜になるとトイレの場所がわからなくなる
57 いつも行く店が見つからない
58 あと15分と言われて途方に暮れてしまう
59 一度失敗してからトイレが心配でしかたない
60 夜トイレに向かうと廊下をアリの大群が移動している
61 家に帰りたいのにまるで方向がわからない
62 暑くてめまいがして立っていることができない
63 散歩の途中で他人の玄関先の花を摘んできてしまう
64 街中で転倒してしまい、気づくと周りに人だかりができている
65 意識が遠のき立っていられなくなる
66 玄関に知らない男が立っている
■中度から重度の認知症の人の困りごと
67 「家に帰る」と言って家から出て行ってしまう
68 物事の意味がわからなくなる
69 おせっかいなことを言う人がいて腹が立つ
70 何もする気が起きず食欲もない
71 予定があるかどうかわからない
72 それが食べ物なのか見当がつかない
73 目の前にあったから食べたのに盗られたと言われてしまう
74 トイレに行きたいけれど、どこにあるの?
75 こんなにお腹が痛むのに周囲の人は平然としている
76 いつも意地悪をしてくるあの人が怖い
77 こんなところにいつまでもいられない
78 いくら歩いても出口が見つからず焦燥感に駆られる
79 無理やり服をはぎ取られて裸にされて湯をかけられた
80 どんなに説明されても何を言っているのかわからない
81 コンビニの商品を持ち帰ることを繰り返してしまう
82 力でバーンとやってしまおうか!
83 危ないから座っていてと言われても
84 声をかけられたが、かえって怖くて早足になる
85 歩きすぎて足が棒のように重たい
■重度の認知症の人の困りごと
86 歩き疲れて建物の目立たないところに身体を潜めている
87 自分は捨てられたのかと思うと涙があふれてくる
88 いいよ、やらないよと言って動かない
89 自分の意思でなく生かされているようだ
90 何も考えられない、どうしてよいかわからない
コラム 最期まで互いに思いを伝え合ったご夫妻