41冊目


ヒットの神様

伝説のマーケッターに学ぶ 不況に勝つ知恵

著 内田耀一 コイケジュンコ


 「インスタントラーメン」「マキロン」「コーラック」「サザエさん」などなど・・・

驚くことに、著者の方はこれらすべてのなじみ深い商品のマーケティングに携わったそうです。


1960、70年代のヒット商品の数々が書かれています。当時の様子がわかりやすく書いてあり、読みやすかったです。


当時の「男はチョコレートを食べない」などといった常識を打ち破り、「ほんとは食べたい」という心理を見抜く・・・すごいの一言です。効果的なキャッチコピーから、利用方法まで開発してヒットさせる過程をみると、ヒット商品の裏側には、こうした戦略があったのかと、ただうなずくばかりでした。


マーケティングの技術を確立してきたまさに「パイオニア」を感じることができる内容でした。


<ヒットの神様 より>

・世の中の抵抗を受けるところには、成功につながるタネがあります。

「失敗は成功の母」といいますが、明らかに障害があるとわかる道は、誰もが避けて通りたいわけですから、実はそこで大きなビジネスチャンスが待っていると考えられるのです。


・調査で一番大事なことは「常に現場を知る」ということです。

「現場は事実の鏡」と、私は肝に銘じています。