舞台上で『歩く』ことは
とても難しいことなのであります。
普段通りの
気のない歩き方ではいけない。
かと言って
意識しすぎると
ぎこちない歩きになってしまう。
きれいに歩きすぎても
『モデルじゃないんだから』
とダメ出しされる。
今回の舞台でも
苦しんでいる方がいらっしゃいます。
苦しむがゆえに
『歩くこと』だけに
集中することになっているらしく
場にそぐわずにダメ出しされ続ける。
舞台に出るということは
いろんなスイッチを
同時に『ON』にしなければならないので
とても大変です。
自身の身体へも
周囲へも
かなりの集中力を要します。
どれが欠けても『ひずみ』が生じる。
お客様はお代を払って観に来てくださいます。
時間を割いて観に来てくださいます。
拙いものをお見せするわけには参りません。
お代は返せても
頂戴したお時間は決して返せないのですから。
ゆえに。
頑張って欲しいと思います。
ダブルキャストの13番。