こんにちは。かねもと鍼灸整骨院 院長の金本です。
さて、今回は自律神経を整える1対2の呼吸法をご紹介したいと思います。
自律神経を整える呼吸法には、複式呼吸法など様々ありますが、今回の自律神経を整える呼吸法は アスリートも行っている呼吸法です。
効果が立証されている方法なので、ぜひ一度 試していただき、ご自身に合うな…と思われた場合は、日ごろの生活の中に取り入れて欲しいと思います。
実践して頂くことで、深くゆっくりとした呼吸が身に付き、自律神経が整い、体のリズムも整ってくるはずです。
■自律神経を整える1対2の呼吸法■
- まず、鼻から息を ゆっくり(3~4秒かけて)吸います。
- そして、今度は 6~8秒間、口をすぼめてゆっくり吐き出します。
これを1日に2~3分間行って下さい。
この呼吸法を意識しながら行うことで、自律神経のバランスが整ってきます。
また、何か緊張した場面でも この呼吸法を1回でも行うと、呼吸が徐々に落ち着き 副交感神経が優位になってきます。
ため息をつくと、副交感神経が優位になる
もう一つ、副交感神経を優位にし 自律神経を整える呼吸法をお教えしましょう!それが、「 ため息 」 です。
はい。あの、ため息です(笑)
実は、これは医学的にもデータがあるのですが、ため息をつくと末梢血管の血流が戻る。という報告があるそうです。
実際に ため息をする時の呼吸を見てみると、ゆっくり息を吸って息を吐く。という動作をしているんですね。
思い浮かべてみて下さい。
自分自身が思いつめている時、不安な時、心配事を抱えている時にため息をついている時を…。
呼吸がとてもゆっくりだと思います。
これは、体の防御反応で、疲労やストレスによって血流が悪くなっている体を、ため息をすることで血液の流れを改善し、副交感神経の働きを高める。それによって、自律神経を整えようとしているんですね。
なので、ため息は素晴らしい防衛反応でもある。とも言えます。
よくため息をつくと、幸せが逃げる。良くない。と言われていますが、
ため息は、体のためには良い効果がある。
実際には、ため息は 身体の防御反応の1つでもある。と言えるのです。なので、ため息は我慢する必要はありません。
「ため息をつくと、幸せが逃げる。良くない。」という都市伝説を鵜呑みにして我慢をしていると、かえって血液の流れが悪くなり、交感神経もより過剰に働く。
結果、血液の流れもより悪くなり免疫力の低下、頭痛、肩こり、など、心身の不調を招くことにもなり得ます。
なので、
- ため息は、体の防衛反応であること。
- ため息は、交感神経を優位にし 血液の流れを改善しようとしている。
と思って頂けると良いかと思います。
その他にも、自律神経を整える呼吸法を以下にご紹介していますので、ぜひ試してみて下さい。
そして、ご自身に合うもの、やりやすい物を日常生活の中に取り入れ、自律神経を整えることに役立てて頂けましたら幸いです。
>> 副交感神経を優位にする腹式呼吸法
ということで、自律神経を整える1対2の呼吸法と、実は、ため息は自律神経を整えるための体の防御反応であった。その事実について、お伝え致しました。
>> ご家庭で自律神経のバランスを整え心身の不調を軽減する方法
>> 前回の記事「 緊張をほぐすシンプルな方法 」
金本 博明