しばらくブログから遠のいていた要因の一つがこれ。
米粉パンづくりに熱中していました。
乳がんの転移治療は、かなり進歩していて、その恩恵にあやかり、治療を受けられる有り難みを感じつつ。
やはり、薬の副作用で、身体の不調が続き、バリバリ働けない。
分子標的薬剤が高く、働けないのにいつまでこの高額医療費を続けられるのか。
子ども達の生活を守り、将来の教育費をどう捻出するか。
身体的な副作用だけではなく、明るい希望が持てない精神的辛さ、経済的負担に打ち負けそうになっていました。
どんなに、自分に慰めの言葉を考えても、奮い立たせる可能性を考えても、苦しい現実は変わらず。
せめて、安心できて美味しいもの、できれば簡単にできるものを探しているうちに、へとへとパンに出会いました。
白崎茶会の本は見かけたことはあったけれど、完全に偏見というか。
白崎茶会と言う高級そうな名前の響きから、私には関係なさそうと、近づかないようにしていました。
たまたま目に入ってきた、へとへとパンと言う名前に少しひっかかり。
へとへとな私にピッタリのパンなんて本、あるのかな?
と半信半疑で開いてみたら、なんと、求めていた、グルテンフリーパンのレシピではないか!
改めて食材や調理道具を足すのも、100均で事足るようなものや、身近なスーパーで手に入るものばかり。
簡単な手順で、1人分からの量や、思いついたら作れるパンばかり。
毎日、2回は焼いています。
何も考えず、レシピ通り計り、混ぜて、オーブンの温かさにつつまれて、焼き立てを食べる幸せ。
辛いことやしんどいことは変わらずあるけど、生活の中で少しでも幸せを感じられる時間がある。
そうやって時間を少しでも長く生きれたら儲けものだと思って。
大震災の時、編み物をされていた方々がいたと聞いたことを思い出します。
災害と私の病気治療を一緒くたにしてはいけないのかもしれないけど。
何か近しいものを感じて。またほくほく、パンを焼きます。
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