~あ~あ、思い込み…~⑪【憩室炎入院日誌】 | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

家族や知り合いにもブログでも「明日帰れる!明日帰れる!」とふれ回っていたのに、どうもそれは私の思い込みで勝手にそう思ってたみたい…。

具合は悪くないんです。

だけどこれまでがこれまでで、何度もぶり返しを起こしてるから先生もちょっと良くなったからってすぐに退院にOKは出せないみたい。

それに一時は手術は避けられないと思われていたから余計に慎重にならざるを得ない。

今日退院できたら明日からの三連休に早速店に出ようと思ってたけど、しょうがない。

 

具合の悪い時期は座っていてもしんどくてすぐに横になるくらいだったけど、体調が戻るとただ何もせずに過ごさないといけないので時間がもったいなくて仕方ない。

仕事はもちろん、「あれもしたいし、これもできるのにな!」とジリジリした思いに気持ちが焦る。

人からは「病み上がりは無理せず、ゆっくりしたら?」と言われるが、そうもいかないんだよなぁ~。

そういう性分なんだろうね。

 

で、結局暇を持て余して何をやってるかというと、まず一つはこのブログを書く事、実は皆さんに私の暇つぶしに付き合ってもらっているというわけなのだ(笑)

しかし、「YouTube」や「アマゾンプライム」で暇をつぶすももう限界!

仕事って言っても、店の帳簿を打ち込むくらいですぐ終わっちゃった。

基本在宅でできるような仕事じゃないんでしょうがない。

早く店に復帰しないと本当にヤバイ!

お客さんもだいぶ減ってるし、売り上げももちろん上がってない。

仕事もだけど、やっぱり早くバイクに乗りたい。

マグナにも久しぶりに乗りたいし、レブルも早く取りに行きたい。

しかし、今は自分の意思だけではどうしようもないのだ。

 

金曜日、M医師に部屋に呼ばれた。

M医師は元旦から毎日病室を訪れては声をかけてくださる。

今日は画像を見ながらこれからの事を説明してくれるらしい。

部屋に入ってPCに写るCT画像を見ながら説明を受ける。

素人の私には大腸の部分などただ「グチャグチャ」してるようにしか見えないのだが、先生には色々わかるらしい。

しかし、憩室やそれに詰まった異物は白く光っていて、確かに自分の大腸にそれが点在していることが分かる。

「このまま行けるか(退院できるか)とも思ったんですが、やっぱり手術が必要なんじゃないかと思います…」

M医師が静かに切り出した…。

先生もかなり考えたうえでの提案だということはよく理解できた。

 

そうかぁ~…やっぱり手術かぁ~。

ここ数日のように調子のいい日が続くと「もうこのままでいいんじゃね?」って思いがちだけど、憩室がある限り、今は病室で安静にして、食事も柔らかく、抗生剤の点滴も入っているから抑えられているが、

これが普通の生活に戻り、普通のモノを食べ、抗生剤の点滴が切れたら再発しないという保証は全くない。

それどころか、これまでの経緯を考えてみれば再発の可能性の方が高いと言っても過言ではないだろう。

最も怖いのは再発を起こし、炎症の激しい中での緊急手術となった場合、通常の大腸切除の手術はできず「人工肛門」になるのが避けられないという事だ。

何故そうなるのかM医師に詳しくお聞きした。

 

私の場合、この「上行結腸」と「S状結腸」と呼ばれる部分に憩室が多数あり、特に「上行結腸」の憩室の炎症が激しく、今回の原因になっている。

 

そこでこの「上行結腸」の部分を切除し大腸を縫合するという手術を行うわけだが、この手術を行える条件としては「大腸に炎症が起こっていない」「事前処理をして大腸に便が残っていない」ことが必須であり、もし下のように炎症が起こった状態だと…

大腸内に便が残っている状態だと、大腸を切除する際にリスクが生じ、また炎症を起こしている大腸は縫合が難しい。

 

そのため大腸の一部を体外に出してそこから便を出す方法が取られる、これが「人工肛門」と呼ばれるものだ。

もっとも、未来永劫「人工肛門」のまま、というわけではなく、炎症が収まれば再び手術をして体内の残った大腸と接続することも出来る。

しかし長期間機能してなかった残りの大腸の機能がどのくらい回復するかは未知数だし、炎症がない状態での手術より色んな意味でリスクが跳ね上がるのは明白である。

なので、手術のタイミングとしては炎症が収まった「今」がベスト!だという事になる。

そして最短で来週12日木曜日には手術ができるよう外科の先生とも相談して段取りをしているという。

M医師からは手術の日まで「一時帰宅」してリフレッシュしてから手術に臨むのもいい、との願ってもない言葉を頂いた。

しかし、「一時帰宅」と言っても、手術の日程の事を考えたら1泊2日か長くても2泊3日が限度、しかしその期間に再発したり、コロナにかかったりすれば計画は台無し、手術はまたずっと先に延びてしまう。

それならば中途半端に家に帰らずにこのまま病院にいるのが一番安全だとも言われた。

確かにその通りなんだが…。

もう2か月以上も入院しているのだから、正直ものすごく外に出たい。

家に帰って自分の指定席でのんびり時間を過ごしたい。

1日や2日帰ったからと言って大したことができるわけじゃないんだけど…。

仕事はもちろん出来ないし、外出して羽を伸ばすわけにも行かない。

何でもかんでも食べるわけにもいかない。

先日香川県の新規コロナ感染者数が3200人を超え、過去最多となっている今は本当にいつ感染してもおかしくない状況なのだ。

であるから、店に出ている妻や学童に行っている娘、学校の寮から帰宅している息子にしたって感染していない保証はない。

つまり家にいても感染の恐れがある今、そのリスクを承知で帰るのか、それとももう少し我慢してここで手術を待つのか?

 

あ~悩むな~!(笑)

 

帰ったらちょっとくらいバイクに乗れるかな?もちろんそんなに遠出はできないけど…

あ、そうだ!マグナについているスクリーンや、トンネル殺し(補助灯)スマホホルダーなんかを外さなきゃいけない。

それくらいはやれるだろう。

先日ホンダドリームや保険の代理店さんに再来週には、って言ってたけどレブルを取りに行くのもまただいぶ先になるな…。

 

それより、今はとにかくうどんが食べたい!

「そんなの治ったらいくらでも食べられるじゃない!」って言われそうだけど、2か月以上入院しててそのほとんどが絶食、残りも「ドロドロ」のモノしか食べることを許されなかった者のストレスや飢餓感はたぶん普通に生活している人にはわからないだろう。

 

明日の夜、どこで過ごして何を食べてるか?

またご報告がてら、私に付き合っていただこうかなと思います(笑)

                                  つづく