リベンジのリベンジ①「奥祖谷二重かずら橋~四国の酷道」【リベンジツーリング】 | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

3月2日にロクに調べもせず「四国の酷道制覇だ~!」と意気込んで標高1400メートルの国道439号線と438号線の合流点を目指した私だが、「奥祖谷二重かずら橋」を過ぎ、標高1000メートル地点で厚い雪に覆われた道に行く手を阻まれ、無念の撤退を余儀なくされたのであった。

あれから1か月半、さすがに季節は進み連日夏日を記録する陽気になったとあって、いよいよあの酷道にリベンジすべき時が来たと決意を新たにする私。

あの雪に覆われた道もさすがに雪も融けているだろう。

あの先は一体どうなっているのか?

439号線と438号線の合流地点はどんな風景なのか?

更に先月は冬季営業休止で入れなった「奥祖谷二重かずら橋」は?

今回も同じ、国道32号線から県道32号線、国道439号線から438号線に入りぐるっと回って帰ってくるルートで臨む。

乗りなれたVツインマグナで行くことも考えたが、やはりここはGN125hで臨むことにする。

このツーリングは私にとってもリベンジだが、GNにとってもリベンジなのだ。

前回の酷道ツーリングで融雪剤にまみれたGN125h

 

国道32号線から「祖谷口橋」を渡り県道32号線(ややこしい)に入る。

 

少し走ると道はうっそうとした杉林の中に入ってゆく。

 

山肌が露わになっているせいで非常に落石が多い。

 

落石や道路の穴ぼこをヒラヒラ避けながら走れるGNで来て正解!

 

今回は「祖谷の小便小僧」もスルー、「祖谷のかずら橋」もスルーの予定だったが、ちょうど小腹も空いてきたのでかずら橋付近で祖谷そばを食べようと思って寄ってみることにした。

 

見えてきたこの渓谷におよそ似つかわしくない巨大な建造物はかずら橋観光のために造られた駐車場で「かずら橋夢舞台」と呼ぶらしい。

この辺りは平地はほとんどないのでこのような造りになっているのだろう。

 

蔓延防止法も解除されたが、観光客はほとんどいない。
 
 
土産物コーナーも閑散としている。
 
食堂コーナーも昼時というのに私以外は一組だけ。それも観光ではなく仕事で来たような作業服の男性のみ。
 
今日はざるそばで祖谷そばを頂く。
前回食べた「本場の祖谷そば」ではなく(笑)ごく一般的なざるそばであった。
もうちょっと量があってもよかったかな?
でも、結構おいしかったよ!
 
さぁ!これから再び国道439号線を「奥祖谷二重かずら橋」に向けて更に進んでゆく。

こんな山あいに鯉のぼり!

 
あるお家の芝桜。
 
「奥祖谷二重かずら橋」はまだまだ先だ…
 
そしてまたまたやって来た!
天空の村「案山子の里」
前回はなんの前触れもなく目の前に現れた彼らが不気味に感じたが、よく見てみると一体一体、とてもユーモラスな顔をしている。
 
この新聞記事によると、なんとこの村にある200体とも300体ともいわれる案山子は「綾野月美さん」という女性がたった一人で作っているのだという!
昭和30年代、発電所事業のダム工事のためこの地区に多くの人が移り住み、最盛期には300名を越え、食料品店に散髪屋、銭湯にパチンコ屋まであったという。
綾野さんはこの名頃地区に生まれたが、父親の仕事の関係で中学2年の時に大阪に移住、21歳の時に大阪で鉄工所を営む現在の夫と結婚、以降40年大阪で過ごすことになるが、今から20年前の2002年(平成14年)父親や義父母の介護のため帰郷。
当初は作物を荒らすカラスなどを追い払うために作った案山子がきっかけで次々と作り続けるうちに評判になって、この名頃地区が「案山子の里」と呼ばれるほどの観光地になったそうなのである。
私はてっきり昔の暮らしを懐かしむ村人が共同で作っていると思っていたので、まさかたった一人でこれほど多くの案山子を作り続けているとは思わなかった。
今は村にはわずか30名弱の人が住むだけとなり小学校も10年前に廃校になったが、案山子の里は市の観光協会の協力もあって立派な観光事業として全国から観光客が訪れるようになり、綾野さんは案山子の作り方教室などの活動も行っているのだそうだ。

 

綾野さんの活動を紹介するサイト


 

これらのことは帰ってから知ったのだが、実は村で写真を撮っていた時この綾野さんらしき女性を見かけたのだが、近所の人かな?くらいでそれほど気にも留めなかったのがだが…

声をかければよかった。

 
NHKの「四国絶景旅」という番組で前園真聖が自転車で四国中を回っているのだが、どうやらここにも来たようだ。
 
う~ん、前回も今回もここが目的地ではなく、あくまで立ち寄っただけで時間の余裕もなく、それほどじっくり見てこなかったので、もしまた機会があればここを目的地にもっとじっくりとこの案山子を見てきてもいいかもしれない。
 
「奥祖谷二重かずら橋」はもうすぐだ!