私は毎日固定ローラーを回しています。使っているのはMINOURA LR340というなんの特徴もない普通のローラーです。
2年半前に買って、故障と修理を繰り返しながらもバリバリの現役です。一軒家なので騒音や振動も気にしなくてよいですし、最高でも600wぐらいしか出せないので、これで十分です。

この度、フレームをフルカーボンのEVOに移行しました。当然ペダリングモニターもEVOに搭載していますので、EVOで固定ローラーを回しています。

そこで気になることが…

固定ローラーによるカーボンフレームへのダメージですね。


Google先生で「固定ローラー カーボン」と検索すると、ネガティブな意見が多数見受けられます。

ペダリングするとフレームに負荷がかかります。その負荷は車体が左右に揺れることでフレーム全体に分散され、あらゆる方向に逃されます。

しかし固定ローラーでは、リアエンドがガッチリ固定されているため車体は左右に揺れず、ペダリングにより発生した負荷がエンド付近からステーに集中してしまうというわけですね。

特にカーボンエンドではダメージが大きいようです。



EVOのリアエンド。確かにカーボンですね。

この問題を解消するには
①ローラー専用のバイクを準備する。
②3本ローラーにする。
③ハイブリッドローラーにする。
①はないですね。CAAD8がありますが、ペダリングモニターがついていない。ローラーにはペダリングモニターが必須。しかし、ペダリングモニターはEVOに装備している。ローラーのためにCAAD8にもう1セットなんて無理。

②も無理。なぜなら、ローラー回す時はほとんどL5のVO2maxで20分走を行う。


すると、メニューが終わったらハンドルに突っ伏すか、メニューの途中で脚が攣って終わるかのどちらかなので、そんなことを3本ローラーでやったら落車してしまう。家の練習で落車とかキツイっす。

③はアリ。というかハイブリッドローラー欲しい。でも高い…(´・ω・`)買えません(T_T)一つ下のグレード、FG220なら買えますが
最大負荷が220wしか出せないため、トレーニングには全く使えない。これがせめて400wまで出せれば何とか使えるのに。

結局今使っている固定ローラーを使うしかない。

ただ、フレームへのダメージについては、実はそこまで深刻に考える必要もない可能性があります。Zwift Blogでこんなことが書かれています。要約すると「いろいろあるけどとりあえず気にすんな(゚∀゚)」ってことですね。

それこそ、カーボンフレームをかばってトレーニングの質を落とすぐらいなら、トレーニングしまくってカーボンフレームをへし折る方が、戦うお父さんローディーとしては間違っていても自転車バカとしては正解ですよね。雑に扱うわけではありませんが、それだけパワーがついたと言うことは何乗っても速いわけなので、それこそクロモリに移行するチャンスと捉えていいのかな、と(゚∀゚)

そもそも固定ローラーで普通に乗っていてカーボンをへし折るほどのパワーは私にはないんですけどね。

Cannondaleのフレームには、正規販売店で買ったファーストオーナーのみ生涯保証がついているので、通常使用で破損した場合は新品のフレームと交換してもらえます。EVOの製品保証書を確認すると、固定ローラーを使用してはいけないなどの内容は一切記載されていないため、万が一固定ローラーでフレームをへし折っても保証の対象になるので良いかなって思っています。駄目でも格安で買ったフレームなので、経済的に痛いことは痛いですが、重篤なダメージにはなりませんしね。

そうは言ってもできる限りのことはやっておきたい。

固定ローラーの何が駄目かを考えると、固定されていることから、ペダリングの負荷が全てフレームに集まってしまうことなんですよね。


そう。固定されているなら固定ローラーごと左右に動けば負荷が分散されるんじゃね?

そういう商品がありました。サイクルダンスキットというものです。


確かにこれなら固定ローラーでもがいても大丈夫そうです。固定ローラーの弱点を解消しつつメリットが最大限に活かされます。価格は約12,000円。

うん。もうちょっと出して、ヤフオクで中古のFG540ハイブリッドローラー買うよね(´・ω・`)

となると…


私のローラー環境。ローラー部分に何やらありますね。


自作するしかないよね(・∀・)

これは、メラミンスポンジの激落ちくん王様をカットし、その上に板を置いてダンパーとして沈み込むようにしてあります。こうすることで、ペダリングした時にローラーごと左右に揺れるので、幾分負荷が分散されているような気がします。費用は500円未満。

これのメリットはフレームへの負荷軽減だけでなく、実は他にもありました。

それは、車体を揺らさないペダリングの練習になることです。

ペダリングすると車体は左右に揺れると書きましたが、揺れない方が効率が良いことは想像出来ますよね。揺れるってことは、その分力が分散しているってことですからね。

このように不安定な状態でペダリングすることで、車体を揺らすまいとする乗り方を身につけることが出来ます。一度やってみると分かりますが凄く難しい。特にトレーニングの後半で疲れてくると車体は途端に左右に揺れだします。全力で回したあと、臀部あたりが筋肉痛になりました。それまで固定ローラー回して臀部が筋肉痛になったことなどありませんでした。今まで使えていなかった筋肉をローラーでも使うことができたんですね。

カーボンだけでなくハイエンドアルミフレームでも同じことが言えると思います。やはり固定ローラーに一抹の不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。ローラー買い替えがベストですが、資金や住宅事情により思い通りにいかないこともあります。

そういう時は自分で工夫して、少しでも不安を解消していきたいですね。