昨日、6月21日は二十四節気で「夏至」です。

北半球では、一年で昼が最も長く、夜は最も短いとき。

この日を過ぎると、本格的な夏が始まります。

 十二消息卦では「天風姤」です。

姤は邂逅の逅と同音異義で、約束しないのにばったり出会うこと。逅は道で出会うのに対して、姤は女が男に出会う、陰が陽に出会う字です。「乾」からにわかに陰がになります。

 陰が初めて生じて陽に遭う卦で、天の陽気と地の陰気が遭う。天地陰陽が相遭わなければ物は生まれない。天地が相遭うからあらゆる種類の物がことごとく明らかにそれぞれの姿を現してくるといいます。

『象伝』は、天の下に風が吹いている形。風は遍くゆきわたるもの。物これに遭わないものはないので姤となずけます。王者はこの卦にかたどって、遍く政令を施行し四方に告げます。

 この後、未の月の正節(小44天風姤暑)を経て、「大暑」となります。