東札幌緑の杜歯科クリニック 院長です。

 

お久しぶりです。久々の更新です。

 

今回は歯科の麻酔について述べます。

 

1、よく使われる局所麻酔

 

歯の治療や抜歯の際にその歯の周りに打つ麻酔のことです。歯科では一番ポピュラーな麻酔です。一般的な歯科治療はほとんどがこの麻酔です。

 

 

2、静脈内鎮静法

 

これは大きな歯科処置(インプラントや埋伏歯抜歯など)の際に使う麻酔です。あと歯科治療恐怖症の方の場合は、一般的な歯科治療でも使う場合があります。体の静脈内から麻酔薬を点滴し、意識のレベルを下げて処置を行います。術中に呼びかけに反応しますが、術後に術中のことは覚えていません(健忘効果)デメリットは、術後ふらつくのですぐには帰られない、その日は運転できない等です。

 

3、全身麻酔

歯科でも2で対応できないときは、歯科麻酔医による全身麻酔を行うことがあります。このレベルになると口腔外科専門医と歯科麻酔専門医がある2次医療機関(病床がある医療機関)が対応します。

 

 

先日、インプラント希望患者様に、sinus floor elevation by lateral approach を行いました。手術侵襲が大きくなることから、静脈内鎮静法を選択しました。

 

(写真の掲載には患者様の許可をいただいています。)

 

手術は2時間ちょっとの時間でしたが、術中のことは全く覚えていない、といっていました。

 

 

*)静脈内鎮静法は、普通の歯科処置でも保険適応ですが、当院では非保険治療のインプラントでのみ行っています。

埋伏歯の抜歯などでの静脈内鎮静法を希望される方は、可能な2次医療機関をご紹介しています。ご了承お願いします。