新たな欲望 | 『新・記録03』~そこに何かがある限り~

新たな欲望

 あけましておめでとうございます。

 新たな年も始まり、みなさまにおかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。


 さて、お腹のなかの子どもであるが、おそらく女の子だろうということである。

 わたくしは、があまりにかわいいので「うちも男の子がいいかなー」とか漠然と思っていたが、ができる前までは、子どもができるならぜひとも女の子がいいと思っていたものだ。だから、結果としてはでぜんぜん問題はない。

 ただ、ダーリンは男ばかりの三兄弟という、女の子と触れ合ったことのないお家に育ってきたので(おかげで大学生になったときには、女の子の目を見て話ができないタイプに成長していた)、初めての子どもが女の子ということに、若干不安そうではある。


 「それに、ぼくはあなたにべったりだから、子どもが生まれてあなたが子どもにかかりきりになると、半年ぐらいになったら、『早く自立しろ!』とか言いそうな気がする・・・・・・」


 まあ、言うぐらいならいいけどね。

 まだ日本語分からないと思うし。



 ところで、うちのはわたくしの妊娠が分かってから、「おばちゃんの子どもが生まれたら貸してあげないといけないから、きれいに使うんだよ」とか言い聞かせながら、のベビー服とかを大事に着せてくれている。

 わたくしも、性別がはっきりするまでは、「女の子でものお下がりを着させておけばいいや。赤ん坊は自分では分からないんだから、青いのとか車がついてても問題ないよ」とかふつうに思っていたものだ。


 ところが、いざ本格的に女の子らしいとわかってくると、にわかに欲が出てきた。


 「やっぱり、女の子だったらピンクとかハートとかついてる服を着せてやりたい・・・・・・」



 だって、そのほうが幼いうちからかわいく育ちそうじゃん。

 親心とはこういうものか・・・・・・。


 P.S.

 でも、いま着ているウシやクマの着ぐるみ風ベビー服なら着られるかも。