こんにちは。
今日の担当は百瀬です。
10月4日(火)金沢競馬で行われる
唯一のDG競走・第42回白山大賞典が行われました。
今年はJRAから5頭、地方他地区4頭。
迎え撃つ地元金沢勢は3頭。
単勝人気は以下の通り。
(100倍以下)
1番人気:ブリッツファング(2.4倍)
2番人気:ケイアイパープル(2.8倍)
3番人気:カフジオクタゴン(5.8倍)
4番人気:ラーゴム(9.3倍)
5番人気:メイショウカズサ(12.4倍)
6番人気:セイカメテオポリス(12.9倍)
7番人気:ハクサンアマゾネス(19.2倍)
2022年の白山大賞典を制するのは、
勢いのある3歳、4歳勢か!?
それとも経験豊富な5歳、6歳馬か!?
はたまた地元金沢勢や地方所属馬、
悲願の初制覇なるか!?
今年も注目の一戦となりました。
スタート後、好ダッシュを決めた
地元・ハクサンアマゾネスと
昨年の覇者・メイショウカズサが並んで先行し、
レースは淀みなく流れます。
2周目に入ったところで
ハクサンアマゾネスが後退。
先団はJRA勢5頭が占めて3コーナーへ。
押し出されるように前に出た
メイショウカズサを捕まえて先頭に立ったのは、
2番人気のケイアイパープル。
馬群から少しずつ抜け出し、
馬場のよいところを選びながら直線に向かうと、
その勢いは衰えず、最後は2着に2馬身半差の快勝。
重賞2勝目を飾りました。
接戦になった2着争いは、
直線内を突いて伸びたラーゴムが頭差制し、
スタート一息も積極的なレース運びが目立った
3歳馬カフジオクタゴンが3着。
地方最先着は4着のセイカメテオポリス。
最終的に1番人気に支持されたブリッツファングは5着。
連覇を狙ったメイショウカズサは6着。
地元期待の女傑・ハクサンアマゾネスでしたが、
厳しい展開に力尽き11着。
地元金沢最先着はネオアマゾネスでした。
(口取りの様子。撮影:大川アナ)
藤岡康太騎手のコメント
(表彰式のインタビューにて)
最後までしっかりと伸びてくれました。
追い切りの時から具合の良さは感じていましたし、
期待通りの走りを見せてくれました。
どうしてもスタート後の行き脚がつかない馬で、
揉まれない競馬がしたかったので、
ホームストレッチに出た時に、
上手に外に誘導することができたので、
いい形で進められたと思いました。
見た目の手応え以上に、
最後までしっかり頑張ってくれる馬なので、
早めの競馬を意識して動いていきました。
一戦一戦力をつけてくれているなと感じますし、
この先も楽しみです。
★白山大賞典アラカルト
優勝馬:ケイアイパープル
今年の佐賀記念以来のDG競走制覇。重賞2勝目。
JRA所属馬の勝利は15年連続、25勝目。
DG競走として実施されるようになった
1997年以降、地元馬限定で行われた
2007年を除き、全てJRA所属馬が勝利。
6歳馬の勝利は2015年マイネルバイカ以来。
藤岡康太騎手は白山大賞典初制覇。
地方競馬のDG競走は今年の
佐賀記念以来の勝利、通算2勝目。
管理する村山明調教師も白山大賞典初制覇。
地方競馬のDG競走は、
今年の佐賀記念以来の勝利、通算は25勝目。
(G1・Jpn1:12勝、Jpn2:5勝、Jpn3:8勝)
白山大賞典競走の売得金額568,239,700円。
これは当該競走の売上レコード!
(これまでの売上レコードは2021年:529,587,00円)
優勝したケイアイパープルは4歳でオープン入り。
5歳でオープン特別を2勝し、今年6歳で重賞初制覇。
着実に力を着けて2つ目のタイトルを手に入れ、
いよいよ本格化といったところでしょうか。
今後もダート中、長距離戦線での
活躍が注目されますが、この白山大賞典、
実はかなりの出世レース!
過去10年の勝ち馬のその後の成績を見ていると…
2012年:ニホンピロアワーズ(5歳)
→GⅠジャパンCダートを含む重賞4勝。
2013年:エーシンモアオバー(7歳、8歳)
→同レース連覇。名古屋グランプリ制覇。
2015年:マイネルバイカ(6歳)
→オープン特別1勝
2016年:ケイティブレイブ(3歳)
→帝王賞、川崎記念、JBCクラシックなど、
GⅠ(JpnⅠ)3勝を含む、重賞8勝。
2017年:インカンテーション(7歳)
→GⅢ武蔵野S制覇。GⅠ(JpnⅠ)3着2回。
2018年:グリム(3歳、4歳)
→同レース連覇。名古屋大賞典、マーキュリーC勝利。
2020年:マスターフェンサー(4歳)
→重賞2勝(名古屋グランプリ、マーキュリーC)
2021年:メイショウカズサ(4歳)
→連勝で浦和記念制覇。
何とGⅠ(JpnⅠ)ホースが2頭!
これを見ると、否が応でも
活躍を期待してしまいますね。
更なる躍進を楽しみにしています。
優勝おめでとうございました。
最後に、昨年に続き
この白山大賞典の実況を担当。
JRAの強豪相手に果敢な逃げを打った
金沢の女傑・ハクサンアマゾネスの走りに、
実況の声にも一層の力が入りましたが、
やはりライバルは強く、
結果は厳しいものとなりました。
今年もJRA勢には敵いませんでしたが、
いつか高い壁を越え、地元金沢所属馬が
白山の頂点を極める日が
訪れることを願ってやみません。
さて次回の金沢競馬は
月曜日、火曜日の変則開催。
開催の前半戦は10日"スポーツの日"と11日。
来週も金沢競馬でお楽しみ下さい!