ちょっとだけ真面目な記事です
「地元」×「勉強会」でジモベンというものを開催しております。
地元貢献や地域活性化のモデルをアウトプットしたり、
実際に自分が行っている活動を発表し、みんなでブレストを行ったり、
将来の自分の活動におけるヒントを得るというのが大体の趣旨です。
以前のものをまとめましたので、ここでも発表しておきます。
少し長い文章ですが、興味ある方は是非お読みください。
2011年4月2日
ジモベン@高田馬場
Nさん(大手電気メーカーに勤務しながら全国の地域活性化に尽力)
■東日本大震災に関して
マスコミに取り上げられない千葉方面の救援物資
今手元にないもの(資金、ガソリンなど)を自らの働きかけにて提供。
多くの募金は集まっているが、お金が動かない。
経由の資金では分配されるまで半年くらいかかることもあり、即時性がない状況である。
実際の被災地も、本当にひどいものだった。
カウンセラーも入れない。自衛隊ですらショックなどで亡くなってしまうような悲惨な状況。
中越地震のあった新潟が非常に協力的であり、物資の中間経路として活躍。
現状はまだ緊急対応フェーズである。今後は、
復旧(元通りにすること)に少なくても1年必要で
復興(再び街が盛んになること)には10年必要である。
これからは長い目で見た東北、北関東の支援が必要であり、支援を一過性のものにしてはいけない。
地域によっては、これからの復旧、復興が非常に大変で、震災の影響を受けた県、市町村区の中でどこの村を残すか、などの問題が非常に難しい点である。
*人口が減ってしまっているので、街をくっつけたりなどしないと、インフラを維持できない現状がある。どの町をのこし、どの町から撤退するか、という判断が必要かもしれない。
■被災地のこれから (経済面とブランディングにおいて)
・防災システムの開発
・東北出身のブランド(EX 東北地震で耐え抜いた○○)
・新潟の事例(震災後、GPS関係のシステムの構築)
これから地元のベンチャー企業に頑張ってもらうことも必要。
ベンチャーに必要なものはセンス。
「地元のコンテンツをいかに使っていくか」という視点が重要である。
【参考例】
サッポロバレー…北海道大学を中心にベンチャー企業集結した事例。
【参考URL】
http://pucchi.net/hokkaido/economic/sapporov.php
どうやって中心となるマネジャーを連れてくるかも重要な要素であり、リーダシップをもった人間の存在が欠かせない。理想的なのは、大企業と連携があって、かつ、ベンチャーからも信頼のあるリーダー。
■被災地のこれから【農家について】
サイドストーリーが必要であり、単に農産物を販売しようとしても厳しい。
たとえば、大河ドラマを展開すると面白いだろう。
日本全国のことをやる人もいればそうでない人もいる。
ローカルから中心への一方通行の要望。現実は簡単ではない。
Nさんは日本全国で地域活性化を軸として、人と人を繋げる、企業と企業をつなげるディレクター、プロデューサーとしての役割を果たしているのだが、日本ではこのディレクター、プロデューサーが収入を得られる仕組みがない。仕事として取り組む事ができないので後任を探すのが難しく、ノウハウなどが引き継ぎづらいのが現状である。
ボランティアベースでのNさんの活動、そして何よりその行動力には頭が上がらない。
震災が与えた影響は大きく、被災されたか方々には心からお見舞い申し上げます。
多くの人たちの尊い命を奪い、日常だった世界を悲しみに変えた東に本題震災。そして、国、地方、経済などあらゆる面で今後の日本にとって大きな損失になることは間違いないと思う。
ただ、同時にこれからの復旧、復興が非常に重要になる。
過去の経験から、行政や政治としての今後の対策に期待したいし、僕ら一人ひとりも出来ることを出来る分だけ行っていければと思う。
本当に、1日も早い復旧をお祈りするばかりだ。
穂満健志