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🌈18「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン 🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。


 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》



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✨今回のお話はこれです✨


No,52 初体験は予約済み

【これは高校1年のお話】


 俺はフル回転で思考した。

──きっといつかは迎えるだろう初体験。

 変な相手だったらどうする?

 嫌なことされたらどうする?

 ジュンなら、嫌なことは絶対にしない──むしろ安心。


 今、ジュンに俺のことを好きかどうかって聞いたけど、逆に俺はどうなんだ?

 ジュンのこと、圭と同じには思えない。俺が好きなのは圭だけだ。だからそこはお互い様。

 圭に対する想いが本当に同性愛なのか?と疑ったけれど、男同士のSEXを知ればその答えも見えるかも知れない。


 初体験の相手としてなら、なんてったってジュンは清潔。

 ジュンはハンサム──。


 俺はフッと言葉をもらした。

「SEXフレンド。いいかも知れない……」

「理久のそう言うところ、本気で好きになるかも」

 ジュンのとびっきりの笑顔が俺に向けられた。

 だけど俺にはこだわりがあった。

──本気で好きだった圭とさえ果たせなかったキスなのに、ここで簡単に済ませていいのか?


 ファースト・キスくらい、好きな人としたかった……。


(え?ファースト・キス?)


 突然、亮ちゃんの顔が浮かんだ。 

 なぜここで?

 なんでここで、亮ちゃんが出てくる?


 俺はジュンにはっきりと告げた。

「SEXフレンド。そうだね、今の俺達には相応しい関係かも知れない。俺も正直まだ圭が好きだし、SEXって良く分からない。だから知りたい」

 恥ずかしくてちょっと言葉を詰らせた。

「でも……少女趣味なこと言うけど、キスにはちょっとこだわりたい。時間をくれる?」


「こだわりって?」

「…………初めてなんだ」

「なるほど」

 ジュンはにっこりといつもの笑顔。この笑顔を嫌いな人なんているのかな?


「OK~!待っているのは平気だよ。ただ、受け入れてもらえたと思っていいんだね?嬉しいな。僕これでも同年代を知らないから、理久とやるのが楽しみだ」

「え?危ない先輩教えるって言ってたじゃない?同年代とやってたんじゃないの?」


「ごめんごめん。あれは前に白状した通り、理久をさぐってかまを掛けただけさ。危ない先輩?でまかせだよ。いくら男子校だからって、そうそう少女漫画みたいな事も無いからね」

「そうなんだ~」


 妙に俺は納得し、何となく心が軽くなった。

 あの時俺は、ずっとジュンの背後に感じていた「危ない先輩」の影がスッと消えて、なんだかジュンを独占出来た気になっていたかも知れない。

──そんなの錯覚でしかなかったのに。


 その日は何も無く帰宅した。

 その後もジュンとは仲良くやってる。ただ口癖のように「まだ待つの?いつやるの?」ってうるさいけれど。


(こんな予約のような初体験って、どうなのかな?)


 でも本当に、何もかも知る前にキスにだけはこだわりたい。


 俺のファースト・キスはいつ?


──亮ちゃんにされた、小4の時のあれは何?


 圭と会えない辛さは変わらなかったけれど、魅力的なジュンの誘惑にはとても逆らう事はできなさそう。 


 そして亮ちゃん──これはやっぱり、はっきりさせるべき問題なんだね。

 ついにこの時がやって来た。

 ここをうやむやにしたら、俺は少しも先には進めない。


(何とか亮ちゃんと会おう。会ってけりを付けるんだ)


 亮ちゃんは高3──今を逃したらもう会えないかも知れない。

 卒業後の進路は知らないけれど、もしかしたら遠くに行ってしまうかも知れないのだ。


(亮ちゃん……今度は逃さない)


 そして高1の夏休みが始まった。

──それは、願ってもない偶然が幸いした。



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久


⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️



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