長岡商工会議所の経営幹部スクールが先週金曜日からスタートした。今年で3期目となる。これまでと同様に5月から8月までの期間において月1回、4クールで開催される。1クールは2日間。1日目の講義終了後は交流会を行い、受講者全員で長岡市内のホテルに宿泊する。濃密な研修だ。

第1クールの私の講義は「経営幹部に職務と役割」。ここで実施するケーススタディは名著「八甲田山死の彷徨」を題材にしている。陸軍のことであり、時代背景も現代とは違うが、リーダーシップ、とりわけリーダーとしての心構え、覚悟を学ぶには格好の題材である。雪中行軍を実施した31連隊と5連隊を分析し、そこからリーダーシップとマネジメントを学びつつ、受講生自身のことと照らし合わせて気づきを得る。私は手法よりもその上流にある「心」の部分について焦点をあてている。いくら理論を知っていても心の弱さや迷いがあるとリーダーはその担いを全うできないからだ。

「智信仁勇厳」

これは孫子兵法に示されているリーダーの資質である。「八甲田山死の彷徨」を読むといつもこのことを思い浮かべる。

智:先々まで見通したり、臨機応変できる知恵
信:リーダーへのメンバーからの信頼
仁:メンバーに対する愛の気持ち
勇:強いものに立ち向かっていく勇ましさ
厳:全員を統率するのに必要な厳しさ
※訳は濱本克哉氏 孫子講座テキストより引用

かく言う私も教える立場であるが、この講義のたびに自分自身の心の弱さ、未熟さを痛感する。受講生の皆さんと一緒に成長していきたい。

さて、第2クールは「経営戦略とマーケティング」をテーマに6月7・8日の2日間で開催される。講師は弊社役員のもう1人の土田。土田は卸売業、小売業、サービス業とさまざまな会社の経営経験がある。机上の空論ではない実践的な内容を学べることがこの講義の特長である。私も楽しみだ。