金融広報中央委員会が毎年、

「家計の金融行動に関する世論調査」

を公表しています。

 

2人以上世帯、単身世帯、それぞれ

公表されます。

 

直近の2023年版が先日公表され、

目を通して、私が気になった点を共有します。

 

それは、

「家計の資産負債のバランス評価」の所です。

 

 

会社で言えば、収支を表す「損益計算書」ではなくて、

資産負債を示す「貸借対照表」のことです。

 

家計での資産負債のバランスに関して、

ここ数年来そうなのですが、

 

2人以上世帯の約7割。

単身生体の約8割。

 

が、意識したことがない、と回答しています。

 

ゆとりがある、不安がある、など、

何らかの意識を持っているならまだしも、

大多数の方が、無意識という現実。

 

これでは、本当の意味での「資産形成」に

つながらないのでは?と私は考えています。

 

つまり、資産形成を行うのであれば、

「貸借対照表」にも意識をはらって

行うことが、収支以上に大切ではないか?

 

私はそのように考えています。

 

経営コンサルタントとして、法人の代表者様の

サポートをする仕事などを、会社勤めの際に、

私は主に行っていました。

 

代表者様と話していて、貸借対照表を理解して

経営していこうとしていた方は、肌感覚では

2割くらい。残りの8割くらいは無意識かな、

と感じていました。

 

経営者でもそのくらいなので、

家計でも似たような割合の方が無意識に

なるのも、うなづけるというのが現状です。

 

ただ、難しく考える必要はまったくないのです。

 

貸借対照表の話をしていると、

 

「簿記を学んだことがないから分からない・・・」

 

とおっしゃる方がいます。

 

たしかに、簿記を学び、理解を深めていると、

イメージはしやすくなるので有利だと思います。

 

会社であれば、様々な資産や負債があるので、

理解が難しいと感じるのも致し方ないですが、

家計に関しては、すごくシンプルです。

 

おおまかな言い方をすれば、

「あなたが持っているものを金額に換算した合計」(資産)

「金融機関等、借りているお金の残高の合計」(負債)

を一覧に書き示して、

 

「資産ー負債 >0」

 

であれば、健全な家計運営(家計の経営)ができている

ということになるのです。

 

そして、資産から負債をマイナスしてプラスになった

金額が、あなたの家計の純粋な資産です。

 

例えば、

資産が3,000万円、負債が1,000万円であれば、

純粋な資産はプラス2,000万円。

 

毎年の家計の支出が、仮に400万円だとすれば、

最悪、収入が1円もなかったとしても5年は

生き延びられる、というイメージになります。

 

会社勤めにせよ自営にせよ、

働いて収入が得られている内は、

「収入ー支出>0」

を意識していれば、家計が破綻することはありません。

 

そして、収入と支出は、入ってきたお金と出ていったお金

になるので、計算などもしやすく分かりやすい、

という特徴があります。

 

この収入面が、順調に入り続けている間は、

なにかが問題になることはありません。

 

いずれ退職して収入が公的年金だけになる。

とか

ケガや病気をしてしまい、収入が減ったり

ストップしてしまう

 

そんな事態が生じた時、今回伝えている、

貸借対照表、純資産の考え方を意識できていれば、

路頭に迷うことなく、気持ちの安心感にも

つながるのです。

 

純資産は、あなたの収入が途絶えたり減った時に

どこまで耐えられるか?を示す金額とも言えるかも

しれません。

 

負債は、住宅ローンや車のローンなど。

 

資産は預貯金や株式、投資信託などの金融資産に限らず、

ご自宅(マイホーム)、賃貸用の不動産、金など。

 

ここでは、プライスレスな思い出のような資産は

あえて取り入れていません。

 

あくまでも、金銭的な価値として目に見える資産だけを

意識しています。

 

このように、あなたが持っているものを金銭的な価値で

一覧にして見える化し、負債があればそれも一覧にして

見える化する。

 

資産と負債、どっちが多いかを確認するのと、

純資産がいくらくらいになるのか。

そして、万が一収入が支出を下回る状況が訪れた時に、

純資産が、どのくらいの月日分を補ってくれるのか?

 

この点を意識しながら、資産運用、資産形成することが、

本当に安心感をもたらしてくれると私は考えていますが、

あなたはどう思いますか?

 

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