『気持ちの言語』 | 日本語教師 in メルボルン

日本語教師 in メルボルン

オーストラリア・メルボルンの日本語学校です。
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ブログを読んでくださっている皆さん、こんにちは。

日本では関東甲信越が観測史上最も早く梅雨明けしたと聞きましたが、7月に入り、本格的な暑さが続いているのでしょうか。

メルボルンは反対に、7月、8月が一番寒い時期なので、最近では昼間でも息が白くなる日があるほどです。

 

さて、私は日本語教師として働くために、去年の1月に初めてメルボルンに来ました。

最初はインターンから始め、それからクラスを持つようになり、気付けば1年半が経っていました。コースの終わりが近づく度に、学生とはよく”Time flies!”と話をしますが、本当に、1週間、1か月、1年があっという間に過ぎていきます。

インターンが終わると、日本語学習歴のない学生を対象とした初級クラスから担当し、学生と一緒に教えるレベルも上がっていきます。私も5つの初級クラス、そして中級クラスと教えてきましたが、もうすぐ最後の中級クラスを終え、上級クラスを教え始める予定です。

 

初級、中級と教える中で、最近、考えるようになったことは、日本語は気持ちの言語だなということです。初級レベルではあまり感じなかったことですが、中級レベルになると、「~てくれます」、「~てしまいます」「~ておきます」や終助詞等、話し手の心的態度(モダリティ)を表す表現が多くなります。

例えば、「友達は私に英語を教えました。」という文と、「友達は私に英語を教えてくれました。」という文では、客観的事実は同じですが、話し手の気持ち、心的態度の面では大きく異なります。英語で言えばどちらも”My friend taught me English.”ですが、日本語では、「教えてくれました」と表現することで話し手の感謝の気持ちが込められます。

もちろん、英語や他の言語にもモダリティはありますが、日本語が持つ繊細な表現について、学生に伝えるのは毎回苦労しています。色々な例を見せ、既習語彙、文法を駆使して、話し手にどんな感情があるのか、どんな場面で使われるのか、示していきます。

中級が始まったころは学生もどうしてそんな回りくどい言い方をするのか、あまり理解できない様子でしたが、上のクラスへと進むにつれ、学生の方から、「この文にはどんな気持ちがありますか。」と聞いてくるようになりました。

 

モダリティの表現には、当然、言語的背景があるかと思いますが、その他にも、日本における文化的背景が大きくかかわっていると思います。そして、学生は日本語という言語を学ぶ中で、言葉に反映された日本の文化も感じ取り、日本への理解をさらに深めていると思うと、日本語教師という仕事の意義も増すように思えます。

 

私もまだまだ勉強途中で、上級クラスを教え、さらに経験を積んだとき、また日本語に対して新たな発見があるのではないかと思います。仕事をする上で大変なこともたくさんありますが、その発見を楽しみにしながら、今後もこの仕事を続けていきたいと思います。

 

最後に写真は、少し前に撮ったメルボルンの朝の風景です。澄んだ空に気球が浮かんでいて、何かいいことがありそうと、思わず撮った一枚です。皆さんにも、素敵な一日が訪れますように。

 

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