みなさん、こんにちは。
lá 'le Pádraig shona duit!
(このブログの下に載せている写真をアイルランド人の友達に送ったら、こう返ってきました。発音は…謎です)
この記事を書いている今日、3月17日は聖パトリックの日です。
アイルランドにキリスト教を布教したパトリック氏を祭る日らしいのですが、ここメルボルンではこの日をアイリッシュパブで祝う人で溢れていました。
なぜアイルランドのお祭りをメルボルンで祝うのか、と疑問に思う方も多いかと思いますが、それもそのはずアイルランド人はメルボルンに住み着いた最初のヨーロッパ人らしいのです。ですから特に盛大にお祝いするそうなんですね。
パブはお祝いカラーの緑、アイルランド国旗のオレンジ、白、緑で飾り立てられ、華金がより一層賑やかになっていましたよ。
そんな日中からお祝いを楽しんでる人を横目に、JICでの授業へと向かいました。
他の先生方がこのブログに書いているように、JICにはオーストラリア人だけではなく、様々な国籍の方が日本語を学んでいます。
国が違えば、話す母語も様々です。
そして、母語が違えば、出せる音にも差が出てきます。
ちなみに、私が受けている大学院の講義で学んだことですが、一定の時期になると子供は母語を聞き分ける為の耳ができあがり…そして発話できる音に制限がでてくるそうです。
例えば日本語を母語とする私たちにとって「R」と「L」は聞き分けるのがとても難しいと言われています。実際に、私が発音する時に、とても気を遣うのもこの2つです。
もちろん同じことが日本語学習者にもよくあります。
私が今まで出会った中で多いのは「りょ」「つ」でした。
また、ロシア語を母語に持つ数人の学生は「わ」が「ヴァ」になるのをよく聞きます。
香港出身の学生は「きゃきゅきょ」とか行の組み合わせが苦手な方が多いです。
学習者の日本語の発音で、どの言葉が母語なのか当てられたときは楽しいですが、同時に、発音矯正を希望している学生に対しては、その発音の癖は特に気にかけてあげなければなりません。
とは言いましても、JICで、よくドラマに出てくるような強い癖を持った日本語学習者に出会う機会は比較的少ない気がします。
少人数でゆっくり丁寧にする授業スタイルのおかげなのかもしれません。
母語の違いで音に差がでるのは仕方がないことみたいなので、私もその制限に負けることなく、新しい言語取得に挑戦しよう!と思う今日この頃です。
それでは、みなさん。
日本では春を、オーストラリアでは秋を楽しんでください。