「歴史的な日」となりました!第1回自分ごと化会議in松江 | 自分ごと化会議in松江〜原発を自分ごと化する〜

自分ごと化会議in松江〜原発を自分ごと化する〜

2018年秋〜2019年冬かけて「自分ごと化会議in松江」を開催するまでのプロセスを綴っていきます。
会議のテーマは「原発」。
全国で唯一県庁所在地に「原発」が立地する松江市の市民が「原発」を自分ごとにするために。


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爽やかな秋晴れの昨日、18名の会議参加者と90名の傍聴者を迎え「第1回自分ごと化会議in松江」を開催しました。

 
会場に掲げられた横断幕を見ただけで、ウルウル汗してしまったという大谷共同代表

 
今年2月の大刀洗町「自分ごと化会議」の見学から9カ月でこの日を迎えられたこと、
スタッフ一同同じ気持ちだったと思います。
 
大谷共同代表の司会で幕を開けました。

続く、毎熊共同代表のごあいさつでは、「歴史的な日」という言葉も飛び出しました。
それと11月11日は「ポッキー&プリッツの日」でもあるんですね〜チョキ

そして大刀洗町を始めとして47自治体で約100回の無作為抽出の住民協議会をコーディネートしてこられた構想日本の加藤秀樹代表のごあいさつでは、「原発をテーマに住民団体が開催したこと」「賛成の立場の中国電力さんが参加してくださったこと」「大勢の傍聴者に来ていただいたこと」を画期的と評価してくださいました。
そして様々な意見を持つ人が同じテーブルに着いて情報を共有し議論するということが始まる「歴史的な日」とおっしゃいました。
 
最後に、福嶋共同代表からは、今日の会議の概要説明と傍聴に際しての注意事項の説明があり、
会議参加者が自由に議論する環境を作るための協力を呼びかけました。
 
 
そして、いよいよ東京大学政策ビジョン研究センター教授 谷口武俊先生の基調講演です。

「原発を考えるために必要な視点
  〜科学によって問うことはできるが、科学によって答えることができない問題群〜」
 
正直、難しかったです💦
そして内容が濃すぎて時間が圧倒的に足りなかった。
最後の方はかけ足になってしまいましたが、
福島原発事故を経て、一般市民が重要視するようになった“原子力発電は必要か”という問いを考えるにあたっての様々な方面からの視点についてご説明いただきました。
必要性や安全性というとつい科学や構造的な問題として捉えがちですが、
一般市民が話し合う場合にはどんな世界に生きたいのかというような価値の選択も問われるのだという
新しい視点も得ることができました。
 
会議参加者の中からも「大学院生レベル」との声もありましたが、会議参加者さんも傍聴者のみなさんもメモを取りながら真剣に聞いておられました。
 
会議参加者のみなさんには次回の会議までに谷口先生のお話の内容がきちんと届けられるようにしたいと思います。
 
休憩を挟んで、
「問題提起:島根原発への考え方」では、それぞれの立場からのお話がありました。
 

長谷川千晃さん(中国電力株式会社執行役員 電源事業本部島根原子力本部副本長)からは、

原発に賛成の立場から、

原子力発電の基本的な仕組み

安全性を重視した設計

発電コストやCO2削減における原子力発電の優位性

S+3Eの達成を目標とした電源構成について。

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土光 均 さん(さよなら島根原発ネットワーク 共同代表)からは、

原発に反対の立場から

「なぜ脱原発なのか」をテーマに

1.原発を稼働しなくても、電気は足りている。

2.地球環境にやさしくない

3.原発のコストは安くない。

4.事故を起こすと、破局的な事態になる。

という観点からのお話。

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石原 孝子 さん(松江エネルギー研究会 代表)からは、

省エネに関する活動の経歴

市民の立場で身近なエネルギーや原子力について、「いい」「悪い」ではなく、「正確にしろう」を目的にした

原発やエネルギー関連施設を見学する活動などについて。

「3E+S」から第5次エネルギー基本計画「より高度な3E+S」について。

気候変動が如実に表れている中、脱炭素を真剣に考える必要があること。

「いい」「悪い」ではなく知ることが大事!ということについて。

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手塚 智子 さん(市民エネルギーとっとり 代表)からは、

「原発は本当に必要か?~“原発事故後の世界”に生きる自分として考える」をテーマに

1. 私たちは原発の電気を“使いたい”と望んでいるか?

2. 原発以外の選択肢はないか?オルタナティブはあるか?

3. 原発のリスクや超長期的な影響に、私たちは責任を負うことができる?

4. これまでは?そして未来のエネルギーの使い方は?

という問いかけとともに、

世界ではもはや原発か自然エネルギーかではなく、自然エネルギー100%を選択

広く長期的な視点で考える必要について。

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4名の発言の後、コーディネーターの伊藤伸さんより、
S+3Eという観点は4名とも共通している。
その観点で考えるときに原子力がいいという立場と
再生可能エネルギーの方がいいという立場の違いがある。
というまとめがありました。
 
※ 「S+3E」または「3E+S」とは
 S:安全性(safety)
   3E:安定供給(Energy Security)
        経済効率性(Economic Efficiency)
        環境への適合(Environment)
 から成り、日本のエネルギー政策の基本となる概念と言われています。
 
会議の時間がぎゅうぎゅう詰めで余裕のない中、
会議参加者による全体協議に入りました。
今回は、協議まではなく、自己紹介も含めた感想や質問にとどまりました。
お一人お一人の発言をここではご紹介しきれないのですが、
沢山の傍聴者やマスコミ関係者がいる中、
どなたも堂々と自分の言葉で、この日感じたことを語られる姿に
見ているだけで何度も涙が出そうになりました。
 
「今まで特に関心を持ってこなかったけど、これを機に原発について考えてみたい。」
「原発について安心できる話を聞きたかったが今日は叶わなかった。」
 
なぜ、こういう普通の人たちの想いが表明される場が今までなかったんだろう?
福島の事故を経験してなお「原発」というテーマについて、
様々な立場から議論し合う場がこの国には本当に欠けていたのだと思い知らされました。
 
当日は予想を超える90名の傍聴者ということで、
準備した資料が足りなくて事務局はバタバタでしたが、
約4時間にわたる長丁場にもかかわらず、
90名の傍聴者は誰一人途中で帰られることもなく、
会議参加者のお話に真剣に耳を傾けておられました。
 
 
住民主体で無作為抽出の住民協議会を開催するのは全国初の試みで、
色々と反省点もあったのですが、
 
この山陰の地で、谷口先生のリスクをどう考えるかというお話を聞けたこと、
原発に賛成の立場と反対の立場の人が隣り合って意見を表明したこと、
それを賛成でも反対でもない市民が聞いたこと、
100名近い傍聴者が最後まで帰らなかったこと、
どれをとってもこの日はやはり「歴史的な日」であったのだと、
とりあえず自画自賛してみたいと思います。
 
 
会場費や講師の招聘など多額の費用がかかっております。
自己資金だけでは賄えない部分を皆さんのご寄付で賄えるようになれば、
全国で様々な課題に対して、住民主体で議論することができるようになると考えます。
クラウドファンディングという仕組みを生かし、
お互いに助け合って新しい民主主義を作っていければと思います。
 
こちらから、ご支援よろしくお願いします!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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