古代から幸運をもたらすと考えられてきたハーブ、マジョラム。
今日はマジョラムのご紹介です。
マジョラム![]()
分類 シソ科 多年草
英名 Sweet marjoram
和名 マヨラナ
学名 Origanum majorana
属名 Origanum ギリシア語でのoros 山の ganos 喜び(輝き)の由来で「山の喜び」を意味する
種小名 majorana 大きい 大きな人生 major 巨大な より大きい
原産地 地中海東部沿岸
気候型 地中海性気候型
エピソード![]()
マジョラムは古代ギリシア時代からよく知られ、薬用、料理と広く使われていました。
地中海沿岸地方では最も古くから用いられており、古代エジプトではミイラ作りに香料として
使われていました。
ギリシア神話ではアフロディテ(愛の女神)によってつくられていたといわれていて、
名誉と愛と多産のシンボルとされ、ギリシア、ローマでは新郎新婦の幸運と長寿を願って
冠に編みこむ慣わしがありました。
その一方古代ギリシアでは、マジョラムは遺族を慰め、死者が安らかに眠れるよう墓地に
植えられ、マジョラムが勢いよく育ったら死者が来世で幸せに暮らしていると信じられて
いました。
中世の修道院では、修道士たちがハーブを育て、性欲抑制や神経性の問題の治療に
用いました。
「万能薬草」として船乗りたちが渡航時に必ずもっていったといわれています。
利用法![]()
利用部位 花 葉
味と香り ほろ苦味がありスパイシーな香り
料理 若葉はサラダに、細かく刻んでバターソース、また肉料理、魚料理、豆類の煮込み料理
などに使います。
ドイツではソーセージハーブ(Wurstkraut)、と呼ばれ肉の調味に欠かせないハーブです。
ブーケガルニにも使い、ラムやマトンの臭い消しにも使います。
マージョラムの繊細な香りを生かすためには調理の仕上がりの10分くらい前に加えあまり長く
加熱しないこと。
健康と美容![]()
成分は根根き物質、苦味質、タンニン、精油にはテルピネン、テルピネンオール、シネオール、
ボルネオール、カンファー、メテルチャビコールなどが含まれています。
これらの成分は抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、鎮痛作用、鎮静作用があり、
優れた弛緩作用があるので、頭痛や不眠症を改善し、リュウマチ痛、関節痛などに役立ってくれます。
かぜや消化器系疾患などにも有効で、また、のどの痛み、口内炎などうがいで改善します。
酸化防止作用は身体の老化を守ってくれます。
クラフト
ドライにしてポプリとして香りを楽しみます。芳香と殺菌をかねて部屋におきます。
その他
濃いめの抽出液は家具を磨くのに利用されました。
ハーブインストラクター講座 STEP1 60種のハーブ補遺 より引用

