内臓が関係する脊柱側弯症と骨盤のズレの整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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内臓が関係する脊柱側弯症と骨盤のズレの整体治療

小腸や仙骨子宮靱帯の整体治療で改善した症例の解説です。
患者Yさん=48才-女性の症例

 

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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、慢性腰痛の治療で来院されましたが、逆S字形の脊柱側弯症と骨盤のズレもありましたので、併せて整体治療する事になりました。

 


②    Yさんの診察
【側弯症・骨盤のズレの所見】
・側弯症や骨盤のズレについては、慢性腰痛の受診の際に、担当の先生からその存在を教えてもらったそうですので、いつ頃からあったのかは、よく分からないそうです(☚どの先生かはよく覚えていないそうです)。
・側弯は逆S字形で、視診上、前額面では、臍が鼻からの鉛直線(正中線)より右方に5cm程ずれていました。
・骨盤のズレ(偏位)については、腰部触診上、右仙腸関節部の上後腸骨棘(PSIS)が前下方にかなり偏位し、同部に圧痛がありました。しかしフィクセーション(骨性制限)はありませんでした。
・側弯症と骨盤のズレについては、整形外科では特段の異常は無いとの事で、ほとんど治療は無かったそうです。また整体やカイロプラクティック、オステオパシー、鍼灸治療などを受診されていましたが、効果が無かったそうです。
・腹部聴診上、グル音はやや弱く聴取出来ました。血管の雑音はありませんでした。
・腹部触診上、右下腹部の深部(右恥骨結節上方付近)に著明な緊張と圧痛がありました。肝臓の叩打痛がありましたが、肝脾腫はありませんでした。また、左下腹部の深部(小腸~大腰筋~下部腰椎付近)と右季肋部の深部(幽門~十二指腸球部~大腰筋~胸腰移行部付近)にも、著明な緊張と圧痛がありました。

 



【慢性腰痛の所見】
・慢性腰痛は10年以上前からあるそうです。腰痛の部位は、右の仙腸関節付近で、立位、座位あるいは仰臥位でも日常的に鈍痛があるそうです。
・今まで、特段の腹痛や下痢、あるいは便秘などの愁訴は、ほとんど無いそうです。
・何度か血液検査をされていますが、特段の異常は無いそうです。血圧も正常範囲だそうです。
・バレイやヨガの練習で背筋を伸ばす動作の時、背筋が固くて伸ばしにくいそうです。
・月経周期は30日くらいで、生理痛はあまり無かったそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
    ⑴    右仙骨子宮靱帯の癒着を解放する
    ⑵    脊椎-大腰筋-小腸の癒着を解放する

・仙骨子宮靱帯解放テクニック
・子宮内膜症解放テクニック
・十二指腸-小腸平滑筋テクニック


 





④    経過と結果・・・
・2診目来院時、

「腰痛が半分くらいになった気がします」と仰っていました。


・4診目来院時、

右仙腸関節部-上後腸骨棘(PSIS)の前下方偏位が、治療前の半分くらいにまで矯正されていました。また逆S字形の側彎症については、治療前に、前額面では臍が鼻からの鉛直線(正中線)より右方に5cm程ずれていましたが、それが2cm程度にまで改善していました。


・5診目来院時、

「(腰痛は)ほとんど違和感程度に治まっています」と仰っていました。また、「背筋がまっすぐ伸びるようになりました」とも仰っていました。


・7診目来院時、

右仙腸関節部-上後腸骨棘(PSIS)の前下方偏位は、ほぼ正常位置にまで矯正されていました。臍の位置も、正中から1cm程にまで改善されていました。またYさんは「(今まで猫背だった)姿勢が伸びて、よくなりました。」と仰っていました。


・9診目来院時、

右仙腸関節部-上後腸骨棘(PSIS)の前下方偏位は矯正され、骨盤のズレはほぼ解消していました。また臍の位置も、ほぼ正中に戻っていました。そして主訴である慢性腰痛については、「ほとんど腰の事は気にならなくなっています。足もまっすぐに伸ばせて、歩きやすくなりました」と仰っていましたので、今回の集中治療を終了する事にしました。

 

 





⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 「脊柱側弯症や骨盤のズレ」は脊柱・骨格筋や不良姿勢だけが原因とは限らない…

・今回の「脊柱側弯症と骨盤のズレ」の症例は、Yさんの主訴である「慢性腰痛」とある程度セットとして考えられるのでは、と思いました。つまりその本態は、逆流月経血による血栓(ブルーベリースポット)や、あるいは経膣性に腹腔内に侵入した感染菌による炎症等によって生じた後遺障害=癒着が、その大本にあるのでは、と思いました。

言い方を変えれば「脊柱側弯症や骨盤のズレ」は、脊柱・骨格筋や不良姿勢などだけが原因とは限らない、という事です。

 

子宮内膜症の好発部位

 

 

◆ 内蔵が関係する側弯症もある ?!
・確かに側弯症や骨盤のズレは、脊椎の偏位(サブラクセーション)や変形、あるいは骨格筋の緊張のアンバランスなど「外回りの原因」によっても生じます。

しかし胸腔や腹腔臓器の肥大や癒着などによる「内回りの原因」によっても、脊柱が押されたり、あるいは引っ張られたりして「脊柱側弯症や骨盤のズレ」が生じる可能性も大いにあるのでは、と思います。


・その一つの症例が、今回のYさんの症例だと思います。それが先述した逆流月経血による血腫(子宮内膜症)、または経膣性に腹腔内に侵入した感染菌による炎症等によって生じた後遺障害=癒着による「脊柱側弯症や骨盤のズレ」だと思います。

 

 

◆ ブルーベリースポットが骨盤を引っ張る…
・ところで仙骨子宮靱帯(☚子宮頸部と仙腸関節付近を結ぶ靱帯)は、逆流月経血による血腫(ブルーベリースポット)が生じやすい部位として有名ですが、Yさんの所見の中にも、同靱帯が位置する「右下腹部の深部(右恥骨結節上方付近の深部)の著明な緊張と圧痛」がある事から、Yさんにも右の仙骨子宮靱帯に血腫と、その後の癒着が生じている可能性が考えられ、その牽引刺激によって右の仙腸関節(右の腸骨・仙骨)が前下方に引っ張られ、骨盤の歪みが生じている可能性を考えました。

 

 

 

◆ 女性は誰でも月経血の逆流が生じている…
・Yさんは生理痛もほとんど無く、他の婦人科的愁訴も無い事から、必ずしも子宮内膜症だとはいえませんが、月経血の逆流はほぼ全ての女性に生じる事から、上記仮説を100%否定することは出来ない、と考え、この仮説に基づく治療計画「⑴ 右仙骨子宮靱帯の癒着を解放する」を立てました。

 

 

 

 

◆ 十二指腸付近の癒着も側彎に関係か ?!
・さらに、Yさんの所見の中に「左下腹部の深部(小腸~大腰筋~下部腰椎付近)と右季肋部の深部(幽門~十二指腸球部~大腰筋~胸腰移行部付近)にも、著明な緊張と圧痛」がある事から、同部にも何らかの原因による炎症と、その後の癒着が生じているのでは、と思いました。

Yさんは「バレイやヨガの練習で背筋を伸ばす動作の時、背筋が固くて伸ばしにくい」といった所見もありますが、これは上記癒着の存在を示す傍証の一つでは、と思いました。この癒着による牽引刺激によって、脊柱が逆S字形に引っ張られる側彎が生じているのでは、と考えました。
(☚Yさんは5診目来院時に、「背筋がまっすぐ伸びるようになりました」と仰っていました)

 

 

 

 

 

◆ クラミジア感染(?)も側彎に関係か…フィッツ-ヒュー-カーチス症候群について
・この癒着の仮説として、前出の逆流月経血による血栓(ブルーベリースポット)の可能性もありますが、Yさんには「肝叩打痛」の所見もありますので、クラミジアを代表とする経膣性に侵入した感染菌による炎症と、その後の後遺症-癒着が「小腸-大腰筋-脊柱」などに浸潤し、脊柱を引っ張って側弯を生じているのでは、と考えました。

 


肝臓の叩打痛とフィッツ-ヒュー-カーチス症候群(肝臓周囲炎)…下記写真参照
フィッツ-ヒュー-カーチス症候群は、クラミジアを代表とする性感染症により、感染菌が経膣性に腹腔内に侵入-上行し、肝臓被膜で炎症を起こす感染症。その多くは無症状的に自然治癒しますが、炎症後に癒着が残り、それが肝臓被膜の刺激源となって肝叩打痛を起こしやすいと考えられています。

 

フィッツ-ヒュー-カーチス症候群(肝臓周囲炎)による癒着

 


・以上の考えから「⑵ 脊椎-大腰筋-小腸の癒着を解放する」治療計画を立てました。

そして上記治療計画⑴,⑵を並行して治療し、結果的に「脊柱側弯症と骨盤のズレ」だけでなく、Yさんの主訴である慢性腰痛も改善したので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

 

 

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